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阪本龍門文庫善本電子画像集


中務内侍日記
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目録番号092
書名中務内侍日記
写刊別
冊数1冊
書写(刊行)年代鎌倉時代
資料サイズ縦14.5cm×横15.0cm
備考断簡、13葉、綴葉装


 伏見天皇に東宮時代より仕えた、藤原経子が著した日記文学。経子は藤原永経の女で、伏見天皇の東宮即位後、内侍として仕え、弘安10年(1287)天皇践祚に伴い掌侍に任ぜられている。伏見院中務内侍とよばれた。

 日記の内容は、弘安3年(1280)12月15日の伏見殿御懺法の有様と、その夜に東宮が雪見をした記事に始まり、正応5年(1292)2月に病が重くなったため、御所を退出し里に下るまでの13年間にわたるものである。

 龍門文庫本は、前半部を欠き、弘安11年(1287)3月16日の途中以後、巻尾までの零本である。しかし、中世にまで溯る古写本としては唯一、「伏見院中務内侍/従三位藤原永経卿女/自坊御時祗候/自弘安三年記之」という奥書をもつ。近世の写本ながら最も本文的にすぐれ古体を伝えているとされる彰考館本も全く同文の奥書をもっており、この古鈔本が完本の姿を呈していたものの流れを汲むと考えられる。
 すなわち、龍門文庫本は現存諸本の共通祖本といえ、断簡ではあるがきわめて重要な写本と位置づけられる。

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