御覧有てこの瀧のめてたきゆへに年号を
あらためて霊亀三年を養老になされて還
幸ありけるも九月の佳例とたゝとをの宿
ねかんかへ申侍しこのたひの儀にかなひたる
勘例ことにめてたしとそさたありしかやうに
ためしすくなかりつる世のしき後のもの
かたりにもとおもひてありのまゝの事を
旅ねのつれつれにわすれしとたたうかみの

はしなとひきやりてき付侍ることもいと
見苦しすき行かたはわすれかたきならひ
なれはかゝる一筆のことのはもをのつから
しのふ草のたねとはなとかなり侍らさ
らん
このさうしはをしまにてかきたりし
まゝなるあまりにいふはかりなき事
ともおほし哥なと引なをすへしめい