此内侍よしさだ死去の時いそがはしくさやうのふるま□
人なつかしげなるさまにみえたるに内侍の原とおほし□て
うたを木札にかきて付おかれける
白露の玉ゆらむすぶいとずすき御のりの雨にうるほひ□けり
客の女らうこれをみていとやさしく心にくくて京へ
かへりし後人にかたりてたうとかれけるとふるき文
にみえたりすべて此世にはよすて人のさがへ引こもり
たるも数あまた聞え侍れど内侍のごとくなる院女はいまだ
見え来らずと都鄙の間にほめけるとなん
  伊賀のつぼね
南朝新たいけん門院の御所につかうまつりし伊賀の