はらたちおはししもかたへにゐ給へばおのづからおももち
よくやはらぎのどやかにならせ給へりとぞ女みこ達
しめし給ふいましら人に嫁して新婦のごとくなら
ばいづこに行てもかふこのまゆこもりいぶせく思はじ
此人の孝なるをよく見ならひ侍れとなんおふせられ
ける
阿部のなにかし天の下のまつりことをとらせ給ふ御身
なればよろつおぼすままにびれいをつくし給ふべき
に人につつまやかなる道をしめし世のおこりをふせ
かせ給はんとやおぼしけむ麻の衣などもひとたび

ふたたびあらひてそめしけるあるときよめごの御方
へ人して此あさ衣は上よりのみたまものなりやれざら
ん程は身をさるにしのびずあかづきぬればそばに
侍る人におふせてあらひきよらにして給はれとのた
まひやらせけるよめぎみかしこまり給ひおほとのの衣
をいかで人にまかせおきさふらひなんと手づからすすぎ
ほころひ縫てその外におなし色の麻衣そへてたて
まつり給ふ御しうとこよなう悦おぼし寔に我よめ
なりとぞほめさせ給ひける道のまなびなき人もうま
れつきのよきはありかたく物し給ひけりいかにいはん