令和7年 佐保会所蔵「雛人形展」

          ー九州・沖縄地方の人形たちー
      
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開催期間 : 2025年4月3日(木)〜 4月9日(水)10:30〜16:00
                    ※ ただし、土・日を除く 
                    ※ 入館 : 15:30 まで
開催場所 :(登録有形文化財)佐保会館 1階和室大広間 奈良女子大学構内 


 例年、桃の花の咲く頃に雛人形展を開催しています。寒かった冬から解放され、学内の桜も雛人形展を歓迎しているかのように華やぎと高揚感を運んでくれました。

 佐保会では昭和3年に佐保会館が建設されたのを機に、全国の佐保会員に雛人形、郷土人形の寄付を呼び掛けたところ、昭和4年から9年頃に200組、総数約680点が寄せられ、現在まで大切に保存してきました。今年はそのうち常設展示の御殿飾り雛人形(昭和5年、大阪支部会員寄贈)等とともに、九州・沖縄地方の郷土人形を展示しました。
 開催初日は大学の入寮式、翌日は入学式が執り行われたこともあり、一般の方や在学生はもとより、新入生や保護者の方々が次々来館され、ゆっくりご覧いただきました。とりわけ寮の仲間になったばかりの新入生グループのコミュニケーションの場にもなり、郷里の人形を見つけては懐かしみ、御殿飾りと近年の雛人形の間で内裏様の配置や衣裳を比較するなど、会話が弾んでいました。
 今年は開催案内が新聞に掲載されたことで、例年に増して多くの方々に来館していただくことができました。人形に詳しい複数の来館者は、長い間大切に保存され、作られた地域ではほとんどみられなくなってしまった資料としても貴重な人形に関心を持って丁寧にご覧くださいました。

 春の明るい陽射しの中、今年も雛人形展をとおして、同窓会佐保会の歴史、大学との繋がりを在学生や一般の方々に知ってもらう機会にもなり、会場は終始、和やかな雰囲気に包まれました。   


雛飾り風景



 
当日のポスター