奈良女子大学学術情報センター |
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香とりの日記 |
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寛政6(1794)年、国学者加藤千蔭が村田春海と共に、江戸から下総の香取、常陸の鹿島に遊んだ折りの紀行文である。
千蔭は春海と並ぶ江戸派の双璧でもあり、この旅は下総の門人に大いに歓迎された。
千蔭もその土地土地の弟子を訪ねたり、あるいは高弟永沢躬国宅に3泊したりと盛んに活動している。
作中、40余首の歌が記されており、春海の『椿もうでの日記』と共に、江戸派の歌人達の面影が窺える作品である。
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