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菅原道真を作者に擬した偽書。昌泰2(899)年2月14日右大臣に任ぜられ、延喜 元(901)年太宰権帥に左遷されて、京より須磨の浦に至るまでを描く。文中に昌泰2年 の年号ほか、文章得業生(菅原淳茂)、第七の御方(斎世親王)、左の大臣(藤原 時平)、清行(三善清行)等の人名、淀、河尻、武庫の浦、あはぢ島などの地名を 多用して事実らしさを演出している。本居宣長は『玉勝間』でこの書を「いみじき 偽書なるをや」と喝破している。
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