奈良女子大学学術情報センター |
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庚子道の記 |
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尾張藩名古屋に数年間客居した女性が、花の頃合、故郷の方へ帰る折の道中の記。
藩の公旅に同道しての帰途であるが、道中の名所土地柄への興味とともに、かつて東海道を行き来した折の思い出や、尾張名古屋を離れることの名残惜しさと故郷への念など、個人的な感慨が綴られる。
『伊勢物語』『十六夜日記』など、古典の知識も深く、折にふれて和歌を詠み、物事に対する批判的な評もあり、作者武女の人柄が感じられる紀行文である。
翻刻・コメント・行程表・行程地図の作成については、
本学文学部日本アジア言語文化学講座の学生の協力を得ました。
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