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曹大家女誡和解

          1812刊

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  解 説
曹大家『女誡』の国字解.内題・題簽とも「曹大家女誡和解」.文化 9(1812)年の松平定信(1758-1829)の序文,同年の著者自序などを冠し, 同年の林述斎(1768-1841)の跋文などを付す.おそらく文化9年の刊行 であろう.
著者は近江宮川藩主堀田正穀(まさざね,1762-1819,藩主在任1772- 1815,『寛政重修諸家譜』巻第644参照).著者の執筆意図は,自序中 の「女誡七章を和解して吾家の女児をよひ左右の童女に教論せむとし」 云々という一節に明らかである.本書では,『女誡』本文は漢文のまま ではなく書き下し文のかたちで掲げられており,その次に本文よりも一 字分下げて和文の解説が付されている.なお,『女誡』そのものについ ては,『女誡服膺』の解題を参照されたい.
近世日本においては『女誡』の国字解はほかにもいくつか刊行されて いるが,それらとくらべた場合の本書の特色としては,次の二点を指摘 することができるだろう.第一は,宮川藩主堀田正穀という上級武士の 手に成った著作であり,もと老中首座松平定信やときの大学頭林述斎が 序跋を寄せている,という点である.そして第二は,『女誡』諸本の校 合が詳細に行われている,という点である.
 本文の末尾には,六種のテクストを校合した結果が付載されている.

神戸大学国際文化学部講師 宇野田尚哉

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