進路について

 本コースを卒業すると、民間企業の人事・企画・営業などの総合職、一般職のほか、専門性を生かして、例えば次の職に就くことが可能です。

児童書や教科書、おもちゃや子ども服など子どもに関わる民間企業
幼稚園・小学校・中学校・高校の教員や公務員→下記「教員免許」参照
NPOや行政で地域における子どもの育ちと参画の支援者
児童福祉関係、子ども問題の専門職、心理専門職
各種心理士やカウンセラー
保育者、社会教育の指導者 公務員試験に合格し、保育士として働いている先輩が何人もいます。

大学院に進学し、研究者・臨床家
  奈良女子大学大学院のほか、京都大学、大阪大学、神戸大学などへの進学実績があります。
  奈良女子大学大学院人間文化研究科人間行動科学専攻人間関係行動学コースでは、臨床発達心理士にむけた指定科目(全5科目)を受講することができ、資格試験の受験資格が得られます。


 資格について
各種心理士
認定心理士

 在学中、心理学に関する文学部や人間科学科の所定の科目を履修すると、認定心理士の申請資格が得られます。(個人申請)

臨床発達心理士(大学院修了資格)

 人の健やかな育ちを支援する専門家です。
 養育・保育・教育場面を含め、発達をめぐる問題を査定し、具体的な支援を行うことが求められています。
 資格取得者には、子育て支援、特別支援教育、障害者支援、老人福祉などにおいて、発達的視点をもった援助者としての活躍が期待されています。

 日本発達心理学会・日本教育心理学会・日本感情心理学会・日本パーソナリティ心理学会の4学会による臨床発達心理士認定機構の認定資格です。

 資格認定を得るには、
 @大学院において指定5科目(20単位)の単位を取得し、
 A所定時間(200時間)の実習を行い、
 B認定機構の試験に合格する必要があります。

 本学では、博士前期課程2年間で指定5科目が受講可能です。
 本資格を取得した修了生は、心理療育教室、親子相談室、自治体の教育相談機関、特別支援教育などの現場で活躍しています。
  
教員免許
 子ども臨床学コースでは、所定の概論科目や専門科目の履修を通して、次の教員免許状の取得が可能です。

幼稚園教諭一種
小学校教諭一種
中学校教諭(社会)一種(平成21年度入学者からは人文社会学科の科目履修を行うことで免許取得が可能です)
高等学校教諭(公民)一種

 今日、幼小連携や小中連携、中高一貫教育など、従来の校種をまたがる教育が重要な課題となっています。

 本コースでは、専門的な教育研究を生かし、わが国の教育的ニーズに応えるため、隣り合う2校種の免許取得を推奨します。

  幼稚園での教育実習風景

 例えば・・・
  初等教育(幼-小)の専門家(遊びから学びに至る子どもの育ちを支援する)
  中等教育(中-高)のカウンセリングの資質をもつ教員

などは、本コースでの教育から生まれるエキスパートです。
 発達の連続性や学びの適時性を考慮でき、子どもの個性に応じた指導ができる教員の育成を目指しています。

 教職教育においては、本学の附属校園(幼稚園・小学校・中等教育学校)から積極的なサポートを受けられます。


  
附属学校園について  →附属学校部HP

  本学の附属校園は、全国的にも有数の優れた教育実践を行っています。

  ※附属幼稚園は、全国的にも恵まれた保育環境施設を有しています。
  ※附属小学校は、大正期以来の「学習法」に基づく総合学習の先進的な実践校として、全国的に有名です。
  ※附属中等教育学校は、全国に先駆けて、国立大学の附属として中高一貫教育に取り組んでいます。


 また、近隣の公立学校や附属校園での子ども臨床学インターンシップ実習の実施を通して、在学中に教職以外の学校職場経験を積むことができます。


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