正倉院


えつ:正倉院が見れんのって、奈良の大学生の特権ちゃう?
まり:平日の9時から3時までしか見られへんしなぁ。中も見れたらええのになぁ。
えつ:10月の終わりからの正倉院展、見に行こなー。
まり:うん、ぜったいやでー。私、螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんのびわ)が、むっちゃみたいねん。
えつ:なんやそれー。
まり:知らんのー?信じられへーん。めっちゃ有名な琵琶なんやでぇ。でも20世紀中にはでーへんって噂やねん。
えつ:他はどんなもんがあんの?
まり:聖武天皇の遺品を中心に、古文書、服飾品、仏具、武具、調度品とかがあんねんて。そやけど、国宝級の宝物ばっかしってわけでもないねん。お坊さんの書かはったラブレターの下書きとか、写経生が食事の量を増やせーって掛け合った文書とか、いたずら書きとか、書き損じとか、しょーもないもんもたくさんあんねんて。それも今となっては宝物なんやからなあ。毎年秋に虫干しして、その時の一部を国立博物館で公開してくれはんねん。
えつ:それが正倉院展なんやね。校倉造やし、虫干しなんかいらんって思ってたわ。
まり:今は正倉院の中は空やねんで。隣のコンクリートの新館に入ったんねんて。

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