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センターについて

 古代学・聖地学研究センターの前身である古代学学術研究センターは、古代日本の中心であった奈良に立地するという本学の特色を活かし、東アジアという広い視野の中で、日本古代の歴史・文学・言語などを学際的に研究することを目的として、2005(平成17)年6月24日に設置されました。それは文部科学省の21世紀COEプログラム(革新的な学術分野)に、本学の申請した「古代日本形成の特質解明の研究教育拠点」が採択され、5年間にわたる拠点活動を開始した翌年にあたります。それ以後、同拠点と連携してセンターは活動しました。そして2009(平成21)年3月末でCOEプログラムの拠点活動が幕を閉じたことを受け、そこでの活動を古代学学術研究センターが引き継ぎました。

 COE拠点活動の成果を継承発展させるために、古代学学術研究センターでは、古代日本の特色を明らかにすべく、歴史学・考古学・地理学・言語学・文学などをはじめとする幅広い分野の研究者が、学際的に研究活動を展開しました。さらに、理系の学問分野の研究者もセンターの研究に参加し、文化財や遺物に含まれるタンパク質などの自然科学的分析を行い、その成果を古代の環境や動物利用の様相、古代技術史などの解明に応用しようとする研究を行いました。具体的には2009年から3年間、大学院人間文化研究科における「古代史・環境史プロテオミクス研究創成事業本部」の活動と連携し、2012年4月からは4年間の計画で、「学際的共同研究体制に基づくタンパク質考古学創成事業」の名称のもとに、センターの事業として継続しました。以降は、絹や、墨を作るのに用いられた膠の分析なども行い、その成果をシンポジウムなどで公表してきました。

 人文系の研究に関わる主な活動としては、古代都城制の特質を解明するための都城制研究集会と主に国文学・国語学の若手研究者を対象とする若手研究者支援プログラムが挙げられます。都城制研究集会は、2018年度第13回をもって終了しました。その全ての成果は『都城制研究』にてご覧いただけます。若手研究者支援プログラムは、毎夏、全国の若手研究者を主たる対象として開催され、最新の研究成果を第一線で活躍する研究者から学べる場として、現在も継続されています。またGIS(地理情報システム)を用いた「奈良盆地歴史地理データベース」を作成し、ホームページ上で公開しました。2021年には「万葉歌碑データベース」のスマホ版を公開し、多くの方々に利用していただいています。2018年の古代学・聖地学研究センターへの名称変更後は、上記の活動に加え、聖地学国際シンポジウムを開催して、国内外の研究者と共同して聖地学を推進しています。

 センターでは、さらに不定期的にですが研究会や講演会の開催、研究機関誌『古代学・聖地学』や『若手研究者支援プログラム報告集』の刊行(ともに年1冊)、大和・紀伊半島学研究所主催シンポジウムの運営協力などの活動を行っています。

 そして上記のような幅広い活動を進めるために、本学の教員のみならず、奈良文化財研究所・奈良国立博物館・正倉院事務所・奈良県立橿原考古学研究所など、学外の研究機関の研究者にもセンター職員に加わっていただいています。さらに海外の研究者の協力も、様々に得ているところです。


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