Education 教育内容

 衣環境学コースは、衣に興味がある学生を、安全で快適な衣生活を科学的に設計・評価できる人材に育成します。
 1回生では、衣服に限らず生活に関わる様々な知識を習得します。また、専門科目に向けて応用数学も履修します。 2回生と3回生では、衣環境に関わる基礎科学と専門科目を履修します。 まず、衣環境素材としての高分子や繊維集合体の特性、並びに布の高機能化について学習します。 次にアパレルの設計と生産に関する知識、並びにコンピュータ支援ファッションデザインやウェアラブルコンピュータなどのフロンティア技術を学びます。 さらに、衣の管理や再利用を合理的に行うための知識と理解を深めます。 3回生の後期からは研究室に配属され、高度な専門技術やプレゼンテーション能力を養います。
 こうしたカリキュラムを進めるうえで、衣環境への興味に加え、日本語と英語、数学の基礎学力を持ち、また衣環境に関わる物理や化学を学ぶ意欲が求められます。

人材養成、習得させる能力

生活環境学部・情報衣環境学科・衣環境学コース

 衣服の素材・設計・感性・生産・流通・消費・管理などの衣環境に関する専門的知識や技能を習得させ、社会に貢献できる人材を養成します。自然科学の基礎や情報技術に立脚した授業内容、および生活者の視点からの探求に本コースの特色があります。

人間文化研究科博士前期課程衣環境学コース

 安全で快適な衣環境の構築やモバイル装置としての衣服を構想に関する高度な教育・研究を行います。ハード面からだけではなく、人間との相互作用に重点を置いたソフト面から衣服の開発研究に取り組むことができる感性をもった人材を養成します。

人間文化研究科博士後期課程環境生活科学講座

 人間と近接環境との共生のあり方を自然科学の手法に立脚して追求できる人材の養成を目指しており、その実現のため衣服素材や製品設計、その有効利用に関連する深い知識と技術を修得させます。衣生活に関する様々な問題の提起や解決のための方策の提案、並びに社会的ニーズを予測した衣のブレークスルーとなるような基礎・応用研究が行える人材を養成します。


「化学実験風景」

専門教育科目

学部

基礎

  • 衣環境学概論
  • 情報学概論
  • 情報衣環境学概論
  • 情報セキュリティと法務
  • 被服学実習
  • 応用数学Ⅰ・Ⅱ
  • (微分積分学・線形代数学)

    • 繊維・材料

  • 衣環境学実験Ⅰ・Ⅲ(物理)
  • 繊維状材料性能論
  • 高分子材料学
  • 生活材料物性学
  • アパレル工学
  • 繊維材料化学

管理・加工

  • 衣環境学実験Ⅱ・Ⅳ(化学)
  • 衣環境管理学
  • 衣環境素材学
  • 洗浄科学
  • 生活界面化学
  • 染色機能加工学

    • 設計・感性

  • 形態情報論
  • アパレルデザイン実習
  • 生活感性工学
  • 生活と感覚計測論
  • ウェアラブルインターフェイスデザイン論
  • デザイン情報論
  • ウェアラブル情報デザイン実習

その他

  • 衣環境造形学
  • 衣環境造形学実習
  • アパレルマーケティング論
  • 衣環境デッサントレーニング
  • 論文講読演習
  • 衣環境学演習Ⅰ・Ⅱ
  • 卒業研究Ⅰ・Ⅱ

「被服構成風景」

大学院

  • アパレル科学特論
  • 繊維材料構造論・同演習
  • 繊維集合体物性論・同演習
  • 繊維材料物性論・同演習
  • 衣環境管理論・同演習
  • アパレル洗浄論・同演習
  • アパレル情報処理論・同演習
  • アパレルインターフェース構成論・同演習
  • アパレル評価論
  • ユビキタスドクター演習
  • 経営工学特論
  • 情報学特論
  • セキュリティ特論
  • コンピュータアーキテクチャ特論
  • オペレーティングシステム特論
  • コンピュータネットワーク特論
  • ソフトウェア工学特論
  • プロジェクトマネージメント特論

「ユビキタスドクター実験装置」

キャリアアップ研修

 

キャリアや進路選択に関する学生の支援を目的とし、講演会や企業訪問などのイベントを実施しています。

 

26年度実績

  • 5月 3回生対象 講演会「これからの進路を考える」
  • 6月 2回生対象 企業訪問(花王株式会社)
  • 7月 3回生対象 企業訪問(株式会社ワコール)
  •    全学生対象 講演会「パタンナーという仕事」
  • 9月 2回生対象 合宿研修(大阪府立産業技術総合研究所、島精機製作所)
  • 12月 全学生対象 講演会「TES対策講座 苦情事例」

25年度企業見学(グンゼ株式会社)


25年度研究所見学(京都市産業技術研究所)