根粒菌のダイズへの新規共生経路の発見 〜病原菌から共生菌への進化の解明に向けて〜 (10/18)

 

 国立大学法人東京農工大学助教・岡崎伸助教(前 本学理学部生物科学科助教)らの研究グループは、本学研究院自然科学系・佐伯和彦教授(専門分野:ゲノム微生物学)、京都産業大学金子貴一准教授、かずさDNA研究所・佐藤修正博士との共同研究により、マメ科植物と根粒菌の共生成立過程において、一般的に必須と考えられている経路とは別の経路を新たに発見しました。
 これは、従来必須と考えられていた「Nodファクターと受容体による経路」とは別に、「V型分泌系による共生経路」の存在を発見したものです。
 これにより、病原菌が宿主に病原因子を打ちこむための装置として知られているV型分泌系が、マメ科植物では共生経路のスイッチを入れるということを明らかにしました。
 今後、病原菌から共生菌への進化が解明されること、また将来的には、イネや小麦などの非マメ科植物を根粒形成させる技術の開発に貢献することが期待されます。
 なお、この研究成果については、2013年9月30日に米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)のオンライン版にて先行発表されています。

【参考】プレスリリース資料

   

 

 



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