次世代のバイオ燃料開発で注目されている多量のオイルを生産する微細藻ボトリオコッカスの炭化水素細胞外蓄積過程が解明されました。(12/11)

 

 本学研究院自然科学系 野口哲子教授らのグループを中心とする研究により、脂質生産においてアブラナやアブラヤシなどの陸上植物の10〜100倍以上もの生産効率があるため注目されている微細藻類のうち、特に多量の炭化水素を生産し、唯一生産した炭化水素を体外(細胞外)に蓄積する緑藻Botryococcus(ボトリオコッカス)における脂質の細胞内輸送・細胞外蓄積過程が電子顕微鏡観察により世界で初めて明らかになりました。
 今後は、Botryococcusを利用したバイオ燃料生産系の構築により、原油等の化石燃料の使用が大幅に削減されることが期待されるほか、Botryococcusは高い光合成能 (大気中の二酸化炭素を用いて炭化水素をつくる)を持つため、工場等から排出される二酸化炭素をBotryococcusに作用させることにより、新たな排出削減技術を確立できることが期待されます。



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