小倉百人一首殿堂 時雨殿(京都府 京都市)で、本学が再現した甘葛煎(あまづらせん)の展示が行われています。
(9/30〜12/24)⇒ 好評につき期間延長となりました(2/1まで)

 

 小倉百人一首殿堂 時雨殿(京都府 京都市)で開催されている企画展「おじゃる丸と学ぶ!王朝びとのくらし大発見」で、平成22年度に本学で再現した古代の甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」の展示が行われています。
 この企画展では、さまざまな展示品やパネルを通じて平安時代の人々の暮らしや文化を学ぶことができます。
  場 所 :小倉百人一首殿堂 時雨殿(京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11)
  日 時 :平成26年9月30日(火)〜12月24日(日)10:00〜17:00【入館は16:30まで 月曜日休館日(祝日の場合は翌平日休館)】   
       ※ 12月12日(金)から21日(日)まで行われる京都・嵐山花灯路期間中は、 月曜日も開館し、開館時間を20時30分まで(入館は20時まで)延長します。
       ※ 好評につき、会期が平成27年2月1日(日)までに延長となりました。

−甘葛煎とは…?−
 甘葛煎とは冬季のツタの樹液を煮詰めてシロップにしたもので、古代に甘味料として使われていました。『枕草子』第四十二段に「あてなるもの(上品なもの)」として、「削り氷にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)入れたる(かき氷にあまづらを入れて、新しい金属製の鋺に入れたもの)」とあり、京都の貴族はかき氷に甘葛煎を入れて食べていました。また、芥川龍之介の『芋粥』で有名な芋粥は、煮詰める前のツタの樹液(みせん)とスライスした山芋を煮たもので、高級なデザートでした。 食する以外にも、お香を練る蜜の代わりとしても使われました。

−本学における甘葛煎の再現−
 奈良女子大学は、平成20年度から組織的な大学院教育改革推進プログラム「女性の高度な職業能力を開発する実践的教育」を実施してきました。
 平成22年度に、プログラムに関連する授業で奈良を中心とした菓子文化を取り上げ、砂糖が一般的になる以前の甘味はいかなる味であったかを追究し、大学院生の自主的な企画として古代の甘味料である甘葛煎を再現することにしました。その成果は本学のホームページ「幻の甘味料あまづら(甘葛)の再現実験」で公開しています。

【参考】企画展案内「おじゃる丸と学ぶ!王朝びとのくらし大発見」小倉百人一首殿堂時雨殿HP )
     幻の甘味料あまづら(甘葛)の再現実験(奈良女子大学HP)

   



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