点訳部に国立駿河療養所から感謝状が贈られました

 
 

 本学点訳部は、毎年、夏合宿で静岡県にある国立駿河療養所を訪問して入所者との交流を行っています。今年、療養所が創立70周年を迎えるにあたり、これまで60年にわたって相互に交流を続けてきたことに対して、療養所から点訳部へ感謝状が贈られました。
 国立駿河療養所は全国に13か所ある国立ハンセン病療養所の一つで、昭和19年にハンセン病を発症した傷痍軍人の療養所として設立されました。入所者数は、一番多い時(昭和31年)で471名を数えましたが、現在では60名ほどとなっています。
 合宿では、学生は所内の研修・宿泊施設を利用して、昭和29年に発足した「杖の友の会(駿河盲人会)」の方々との親睦を深めるとともに、長く勤めておられる療養所職員の講話を聞いてハンセン病と療養所の歴史について学んでいます。
 感謝状が贈られたことについて、点訳部員たちは毎年ともに療養所を訪れている一般社団法人佐保会(本学同窓会)理事長の疋田洋子氏と今岡学長へ報告を行いました。疋田氏は、自身が点訳部に所属していた本学の学生時代に初めて療養所を訪れ、本学の教員を勤めていた際には部の顧問として学生を引率し、退職した現在も年に一度訪問しています。
 今岡学長からは、「コミュニケーションは人間関係の原点であり、サークル活動は多様な人との付き合い方を学ぶところで、点訳というツールを用いたり直接触れたりしてそういった経験ができるのはすばらしいこと。また、強いエネルギーを持った若い人が行くことに意味があり、目に見えないパワーを提供できているはず。先輩から託されたバトンをこれからもぜひ後輩に繋げていってほしい。」と激励されました。  
  


 

 


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