季節を感じるお寺

 

 

 

●実は・・・こんなところにいるんです!!夏の風物詩

東大寺・・・ ご存じ、大仏こと廬舎那仏(るしゃなぶつ)を本尊としたお寺。聖武天皇の命により、奈良時代に建てられた総国分寺で「金光明四天王護国之寺(こんこうみょ うしてんのうごこくのてら)」ともいい、世界的に有名。拝観時間が夕方までなので、多くの観光客が昼間に訪れて帰ってしまうが、夜の東大寺にも魅力があ る。東大寺大仏殿の裏側の大仏池や大仏殿の北側に残る講堂跡のあたり、同じく大仏殿から鐘楼、あるいは二月堂に抜ける道には、毎年6月頃「大仏蛍」と呼ばれる源氏蛍が舞うのである。一番よく飛翔するのは8時過ぎたあたり、ちょうど東大寺国宝である鐘楼の鐘の音が聞こえくる頃だろう。「大仏蛍を守る会」会員の方がホタルを飼育・放流して、復活させたとのこと。物凄く沢山見れる!というわけではないが、2030匹は飛んでいる。また蛍を見終わって、そのまま夜の二月堂を楽しむのも良い。

 

【所在地】奈良県奈良市雑司町406-1 【アクセス】近鉄奈良、JR奈良駅で下車。バスに乗り換え奈良市北方面行きのバスに乗車、「今小路」バス停下車。

 

  



 

●由緒ある古刹の中のベルサイユ

 

霊山寺・・・ 薬師如来坐像が本尊のお寺で、バラの花が有名。昭和32年5月開園された「霊山寺ばら園」は、面積4000平米(1200坪)の近代的洋風庭園で、150 種2000株のバラが咲き誇り、その鮮やかな色彩と強い香気は目も覚めるばかりで見る人を美の世界へと誘う。中にはプチレストランもあり、豊潤な花の香り を楽しめるバラのジュースやアイスクリームも頂けるほか、バラの香水やポプリを買うこともできる。バラの最盛期には、バラ苗を販売。5月の第三日曜日には「薔薇会式・えと祭り」があり、本尊薬師如来や八体神にバラを奉納し、参拝者の多幸と健康を祈念する。

 

【所在地】〒631-0052  奈良市中町3879  【アクセス】近鉄奈良線「富雄」駅から若草台・近鉄奈良駅行バス8分「霊山寺前」下車すぐ。

 

  




 

●春に咲く景色

 

海龍王寺・・・十一面観音菩薩立像を本尊としたお寺。ゆったりと変わっていく境内の四季の景色なかでも、ひときわ美しいのが約150株ほど植えられている雪柳である。白く小さな花が降り積もった雪のようである。春 になると境内一円に雪柳が咲き乱れて、白一色の景色に彩られ、桜が花を添える美しさは「大和一の雪柳」との称号を得ている。またこのお寺の御住職はブログ を書かれており、日々のこと、境内の四季の移り変わりなどについて書きこまれたりするので、チェックしてから行くとより楽しめるかもしれない。

 

【所在地】〒630-8001 奈良市法華寺北町897 【アクセス】近鉄奈良駅・JR奈良駅から自衛隊前行きのバスで「法華寺町」下車すぐ。

 

 



 
   

 

 

●秋だけじゃない「秋桜

 

般若寺・・・「関西花の寺二十五ヵ所」の17番札所であり、平城京の鬼門鎮護のために造営されたと伝えられている十三重の石塔が象徴となっているお寺。文殊菩薩騎獅像が本尊。境内には6月〜11月の間に、早咲きのものも含めて10種類、約10万本のコスモスが咲き乱れる。夜のライトアップでは光で浮かび上がるコスモスの間を歩く事が出来、同様に照らし出された石塔と相まってロマンチックな風景に出会えることだろう。

 

【所在地】〒630-8102  奈良市般若寺町221 【アクセス】近鉄奈良駅、JR奈良駅より青山住宅方面行バスで「般若寺」下車徒歩5分

 

      

 






●ロマンチックな逸話つき椿

不退寺・・・ 聖観音菩薩立像が本尊で、六歌仙の一人・伊勢物語の主人公である在原業平が開いたといわれるお寺。正式名称は「金龍山 不退転法輪寺」。「南都花の古寺」 と呼ばれ、四季を通して様々な草花・木を見る事が出来る。昔は「椿寺」とも呼ばれたこの寺には、椿が300種ほど植えられており、本 堂左側の「業平椿」は樹齢千年以上にもなる。「業平椿」の花は濃い紅色の一重で、藪椿とほとんど同じだが、枝がさまざまに交差し、接合するという少し 変わった習性がある。そのため、業平がこの寺に住んでいた頃愛する女性がいたが結ばれず、不退寺の椿を見て、心無い木でさえこうして結ばれているのに自分 の恋はなぜ結ばれないのかと思い、この椿に二人が結ばれることを祈ったという伝説がある。昔は、縁結び、夫婦和合の椿としてひそかに祈りを込める人たちの 参拝があったそうだ。

【所在地】〒630-8133 奈良県奈良市法蓮東垣内町517 【アクセス】:近鉄奈良線「新大宮」駅より 北へ徒歩15分。
 




●寺へ向かう石段は花の嵐

 

白毫寺・・・本尊は阿弥陀如来で、閻魔大王を祀る珍しい寺。「関西花の寺二十五カ所」の第18番。白毫寺にある「五色椿」といわれ、1本の木に、紅、白、桃色、絞り、大絞り等の色とりどりの花が咲き分けしている。別名七福神とも呼ばれ、樹齢400年以上で 奈良県文化財天然記念物に指定されている。東大寺開山堂の糊こぼし・伝香寺の散り椿とともに「奈良三名椿」の一つとして名高い。見頃は4月上旬〜中旬。この他に萩も有名で、秋に参道の両側に咲く萩を分け入って寺に向かっていくと、古雅な美しさををしみじみと感じさせてくれる。

 

【所在地】〒630-8302  奈良市白毫寺町392 【アクセス】近鉄奈良駅・JR奈良駅より循環バス 高畑町下車徒歩20分

 

      

 


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