■ウイグル自治区の踊り子と吉祥天女画像との意外な関係
中国の西域は、今はウイグル自治区になっている。では現在はどんな生活をしているのか、っていうのを調べたの。
家族・衣食住で、いわゆる生活環境学部で行ったのよ。そこでね、踊り子さんの服装と吉祥天像の服装のある共通点を見つけたの!この上着の裾に玉飾りが付いてるでしょう?今はプラスチックなんだけど、もしかしたら昔は玉だったかもしれないわよね。
パキスタンなんかでよく見られるミラー細工ってあるでしょ、布にガラスとかミラーとか、スパンコールとか、金属とか異質な素材を布につけるのは日本ではありえないでしょ?洗濯するから。
私ね、ウイグル族の踊り子さんの服をみてハッとしたのよ!この吉祥天像の裾に玉飾りがついてるの分かる?赤い布の裾についてるのよ。それで、こんな異質な素
材が服についてるなんてすっごく西域風だなーっと思って見てたの。そしたらあなた、今でもウイグルにあったよ!ってね(笑)
でも、西域の人たちは乾燥地帯だから、洗濯しないのよ。汗かいても蒸発するしね、乾燥してるから臭わないのよ!それってね、すごいよ〜(笑)。
日本は湿度が高いから、ちょっと不潔にするとすぐ臭うのよね、発酵して。でも西域では不潔でも臭わないのよ。臭わないから、気にならないの。
【写真上】ウイグル族の踊り子たち…上衣のすそに小さな玉がついていることが分かる。
新疆ウイグル自治区…中国北西部のウイグル族の自治区。アルタイ・天山・崑崙(こんろん)の三山脈と、その間に広がるジュンガル・タリム両盆地からなり、砂漠・山岳が大部分を占める。もと新疆省。古来、シルク-ロードが通じる東西交通の要路。区都ウルムチ。別名、新。東トルキスタン。[大辞林]
【写真下】 吉祥天女画像… 国宝。奈良時代。吉祥天女[きちじょうてんにょ]は福徳豊穣の守護神として崇敬され、この吉祥天女の前で年中の罪業[ざいごう]を懺悔[さ
んげ]し、除災招福を祈る、いわゆる吉祥悔過[きちじょうけか]の本尊として祀られています。 薬師寺では正月に行う法要
修正会[しゅしょうえ]が吉祥悔過法要にあたり、宝亀2年(771)以降行なわれています。毎年1月1日〜15日まで、その期間中の薬師寺ご本尊として金堂薬師三尊像の御宝前にお祀りされます。 この吉祥天像のお姿は光明皇后[こうみょうこうごう]を写したと伝えられ、麻布に描かれた独立画像としては、日本最古の彩色画です(薬師寺HPより抜粋)。 |