反すう思考(反芻思考)とは、自分自身のある側面や問題・出来事についての反復的で否定的な思考のことを指します。「ぐるぐる思考」と呼ばれることもあります。
未達成の目標や未解決の問題がある時に、自然な反応として反すう思考は生じます。しかし、反すう思考が習慣的な反応となってさまざまな場面で生じるようになったり、反すう思考のために行動が取りにくくなったりした時に問題になると言われています。反すう思考が続くことで、うつ病や不安症をはじめとするさまざまなメンタルヘルスの問題につながることが研究から明らかになっています。
関連文献(支援者・治療者向け):梅垣佑介(2023)うつ病における反復的・否定的思考の臨床と対応. 精神科治療学, 38(2), 209-212.
反すう焦点化認知行動療法(RFCBT)とは?
うつ病や不安症に対する有効性のエビデンスが蓄積された心理学的支援法として、認知行動療法(CBT)があります。反すう焦点化認知行動療法(反芻焦点化認知行動療法)は、CBTの基本的な考え方や方法に基づきつつ、反すう思考をより直接的に扱えるよう改良された新しいCBTです。習慣化した反応として反すう思考を捉え、反すう思考のセルフ・モニタリングを行いながら、反すう思考とは異なる方法で対処できることを目指す方法です。
関連文献(支援者・治療者向け):反すう焦点化CBTのテキスト(Watkins, E. R. 2016. Rumination-focused cognitive-behavioral therapy for depression. Guilford Press.)(2023年6月に日本語版刊行予定)
反すう焦点化認知行動療法を希望される方へ
反すう焦点化認知行動療法を希望される方のために、奈良女子大学の一般の方向けのカウンセリング機関・奈良女子大学臨床心理相談センターでの提供を開始しました(臨床試験の一環としてのご提供です)。
「ぐるぐると考える反すう思考が続いている」、「うつ症状がなかなか改善しない」といったことでお困りの方で、条件を満たす方には、反すう焦点化認知行動療法を受けていただくことができます。
下のご案内(スマートフォンの方はこちらからダウンロードしてください)もご覧いただき、相談センターまでお電話でお申し込みください。
奈良女子大学臨床心理相談センター Tel 0742-20-3584(受付時間:月~金曜10:00~16:30)
※お申し込みのお電話にて『ぐるぐる思考の認知行動療法を受けたい』とお伝えください。