古都奈良における生活観光

平成19年度後期
古都奈良における生活観光 奈良女子大学
現代GP
平成19年度採択 現代GP 「古都奈良における生活観光」
−地域資源を活用した全学的教育プログラム−

≪平成19年度後期≫
  都市近郊の里地里山・自然景観を探索しよう

展開実習

 
この授業は、奈良における商業的大規模観光地や都市空間の問題点について考え、奈良の歴史的景観、生活文化と関わりあってきた里地里山、都市の中の自然景観を再評価し、商業的大規模観光に代わりうる観光のあり方を学びます。
 佐保・佐紀方面、奈良奥山方面、鉢伏峠から田原地域を3日間現地踏査を行い、生活観光資源として生かすことのできる景観を探索しました。収集した資料と写真は地図に落とし、踏査マップを作成すると同時に、踏査コースと従来のウォーキングコースにおける観光資源の特質の比較を行いました。


 現地踏査では、事前に作成した踏査ルートに基づき、佐保・佐紀方面、奈良奥山方面、鉢伏峠から田原地域を3日間歩き、生活観光資源として活かすことのできる景観、おもに社寺境内の景観、田園的景観、生活地域さらには伝統的市街地の町並み景観、生活文化と関わりあってきた都市近郊の里山・自然景観を探索しました。毎回6〜7時間、距離にして10kmという長時間・長距離の踏査の上、気温も低く、整備されていない山道を歩くこともありましたが、無事踏査を終え、各コースの景観の特性およびその問題点を確認することができました。
学生の感想
1回目
  奈良女の周りにあんなに古墳があるなんて知りませんでした。歩ける距離で天皇陵がたくさんみられるなんて驚きました。ほとんどすべての天皇陵がほぼ同じだったので、もっとそれぞれの天皇陵の個性を出せばいいのにと思いました。野鳥などもみられて楽しかったです。もっと自分でもいろいろ探してみたいと思いました。

2回目
 疲れました。道は人が常に通ってこそ道であり得るのだなと感じました。地図に載っていても実際は道として機能していない山道が多くてびっくりしました。地図って意外とあてにならないんですね。そして、山道ってなんだかんだで市などが整備しているものだと思っていたらそうじゃないんですね。だってあんなに荒れているんですから。そりゃ、遭難もするだろうなと思いました。
 お寺さんなどはとてもすてきでした。趣があり、しんとしていて気持ちよかったです。何で今までこんな近くなのにこなかったんだろうと不思議です。また来たいと思いました。
 民家のおばさんに野菜をもらって人の温かさを感じました。奈良の人は温かいですね。

3回目
  とにかく道の脇が汚い部分が多かった。どうしてあんなにゴミが落ちているのでしょう? 不法投棄の注意の看板の多さにも驚きました。地元の中学生とかボランティアを募って、一斉に掃除をしたいと思いました。あれでは観光客もがっかりです。
  山を越えたとたんに雪が出現してびっくりしました。山を越えた先では、奈良市とは思えない雪景色で、とてもきれいでした。
現地踏査の様子

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