昨年度に引き続き、今年度もカフェマテマチカを開催いたします。
(これまでの実施状況20072008

今、大学や研究所の研究者が、カフェなどでお茶やワインを飲みながら市民と一緒に科学の話題について気楽に語り合う「サイエンスカフェ」という催しが世界各地で行われています。 このようなサイエンスカフェの精神を生かし、奈良女子大学数学科では地域の方々に数学の面白さを知っていただくための活動「カフェマテマチカ」 を行っております。

今年度は、次の4回を予定しております。

第1回 平成21年 6月20日(土)    15:00〜17:00

第2回 平成21年 7月11日(土)    15:00〜17:00

第3回 平成21年11月28日(土)    16:00〜18:00 (時間の変更があります)

第4回 平成21年12月19日(土)    16:00〜18:00 (時間の変更があります)


つきましては、開催の1週間前までに事前にお申し込みください。
皆さまの参加をお待ちしています。

申し込み方法:事前にメールまたはFAXにて

メール:cafemath@cc.nara-wu.ac.jp
FAX:0742-20-3367
までお申し込みください。(受け付け次第、返事をお送りします。 返事がない場合には申し込みが届いていないかもしれませんので、再度問い合わせ願います。)

※締切日を過ぎても受付可能な場合もあります。ご遠慮なくお問い合わせください。
※ご質問もこちらのメールアドレス、FAXにてお問い合わせください。



第1回  平成21年6月20日(土)  15:00〜17:00
終了しました。当日の様子はこちら

折り紙の数学・パターンの物理・泡の話

内容:
次の3つの話題について、それぞれ20分ほど説明を聞いた後、グループに分かれます。

「折り紙の数学」:角の三等分、立方倍積、正七角形の作図――これらは全て定規とコンパスだけでは作図できないことが知られています。しかし、折紙を使って作図すると、上に挙げた3つの問題全てを解くことができます。実際に様々な図形を折ってもらうことを通して、折紙という、初等作図とは全く違う操作体系を用いたときに現れる新たな幾何学と、その可能性を探っていきます。

「泡の話」: 炭酸ジュースをコップに注ぐと、泡がシュワシュワと次から次にできては消えていきます。この炭酸の泡の様子を観察した後で、高校一年生レベルの数学を使って泡のことを考えると、意外といろいろなことが見えてきます。これを通じて、理論物理とはどういうものか、おおざっぱに理解してもらうことを目標にします。

「パターンの物理(自然界のルール)」: 自然界の現象が,単純な物理法則から生み出されていることは人類の驚きでありました.逆に,人工的なルールに従って盤上の碁石を動かすゲームと対応づけられる物理現象も存在します.物理とゲームを行き来しながら,物理法則とは何か考えてみましょう.


主な募集対象:高校生以上(計20名程度)

開催場所:奈良町セミナーハウス(奈良町セミナーハウスについてはこちら)(詳しい場所はお申し込みの際にお伝えいたします)
参加費:700円(こちらは飲み物、ケーキ代となっております。当日、会場にてお支払いください。)


第2回  平成21年7月11日(土)  15:00〜17:00
終了しました。当日の様子はこちら

扱いやすい実数・扱いにくい実数

内容: 1, 2, 3, 4, ... , -1, -2, ... , 1.414... , 3.141592.. , ... 私たちは小学校で算数を習い始めて以来さまざまな「実数」と出会ってきました。「実数」がないと距離も時間も計れないことから、実数が我々の生活に密接に結びついていることがわかります。一方で個々の実数はただの数なので、特に考えるべきことはな・「ようにも思われます。本当にそうでしょうか?数学の発展の陰で、数学者はくりかえし「われわれは本当に実数のことを何でも知ってるのだろうか?実数全体の中でわれわれ人間が知っているものはどれくらいたくさんなのだろうか?われわれにとって扱いやすい実数、扱いにくい実数というのはあるのだろうか?」などの問いを続けてきました。実は人間がよく知っているのは「実数のごく一部」で、人間にとって扱いやすい実数だけを扱っているのだ、という視点からの実数についての話、最近の試みなどを紹介したいと思います。 

主な募集対象:高校生以上(計15名程度)

開催場所:奈良町セミナーハウス(奈良町セミナーハウスについてはこちら)(詳しい場所はお申し込みの際にお伝えいたします)
参加費:700円(こちらは飲み物、ケーキ代となっております。当日、会場にてお支払いください。)


第3回  平成21年11月28日(土)  16:00〜18:00
終了しました。当日の様子はこちら

形を方程式で表現する(ホモロジー理論のお話)

内容: ホモロジー群はポアンカレによって19 世紀末に導入された概念で、現代数学においては、ひとつの分野と言うよりむしろ数学を記述するために様々な分野で使われている道具として定着しています。今回のカフェマテマチカでは、中学校で習う一次方程式の考え方を使って、このホモロジーの理論を理解しようというものです。同時にこの考え方を通して「ポアンカレの数学」といったものも鑑賞して行きたいと思います。 

主な募集対象:高校生以上(計15名程度)

開催場所:大学近辺のカフェ(詳しい場所はお申し込みの際にお伝えいたします)
参加費:700円(こちらは飲み物、ケー・L代となっております。当日、会場にてお支払いください。)


第4回  平成21年12月19日(土)  16:00〜18:00

終了しました。当日の様子はこちら


結晶の幾何学

内容: 蜂の巣やダイヤモンドの結晶格子を模型を使って組み立てながら、そこにひそむ数理的な構造を解説します。  

主な募集対象:高校生以上(計15名程度)

開催場所:大学近辺のカフェ(詳しい場所はお申し込みの際にお伝えいたします)
参加費:700円(こちらは飲み物、ケーキ代となっております。当日、会場にてお支払いください。)