奈良女子大学におけるトランスジェンダー学生の受入れについて

 社会における女性の知的自立と知的展開能力の獲得を基本理念とし、時代状況や社会の変化に柔軟に対応することを目指してきた奈良女子大学は、「性/性別」の定義が大きく変化している国際的動向に照らし、これまでの「女子」の概念を拡大して「女性としての性自認を持つトランスジェンダー女性(MtF)」を受入れることとします。このように、自らの性を「女性」と自認する者に学ぶ権利を積極的に保障することは、国立大学法人たる女子大学としての責務であると考えます。
 今後、早急に受入れ態勢の整備に努め、入学後の学生生活環境を整えることが重要ですが、依然不十分な点があると予想されます。そこで当面は、出願前にトランスジェンダー女性(MtF)当事者と大学側が面談し、受入れ態勢についての合意形成を図ることとします。


【受入対象者及び受入時期
  受入対象者は、学部学生、大学院生、研究生、聴講生、科目等履修生とします。なお、受入時期は以下のとおりです。
  ○学部学生:2020年4月
   (ただし、2020年度入学者選抜は,一般入試(前・後期日程)及び推薦入試に限ります。)
  ○大学院学生:2021年4月
  ○学部での研究生、聴講生、科目等履修生:2021年4月
  ○三年次編入学生:2022年4月



【受入にあたっての手続き】
  出願希望申出書等の書類提出を求めます。
  提出された書類を元に、原則として面談を行い、受験時に配慮を希望することがあるかどうか、入学後に修学・学生生活上で配慮を希望することがあるかどうか等を確認するとともに、学内の設備環境についても説明します。また、性自認が女性であることを確認します。



【出願にあたっての相談窓口】
出願希望者からの事前相談は、「トランスジェンダー受入相談窓口」を通じて受け付けます。
トランスジェンダー受入相談窓口:




※性自認が変化した場合の対応
 トランスジェンダー女性(MtF)として入学後に本人の性自認が男性に変わった場合も、学則等に反しないかぎり、退学にすることはありません。

※入学後に戸籍を変更した場合の対応
 女性として入学した後に戸籍を男性に変更した場合も、学則等に反しないかぎり、退学にすることはありません。



令和元年7月22日
                                                                                                                                   奈良女子大学長 今 岡 春 樹