
教員紹介
人文社会学科 コース再編後[令和4(2022)年度~]の情報は決定次第お知らせします。
名前 | 役職 | コース | |
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佐原 康夫 SAHARA Yasuo |
教授 | 古代文化学コース |
日本にとって中国は常に「隣の超大国」でした。その根源が形成された古代中国の歴史像を、文献史料と考古学資料を総合しながらイメージ豊かにとらえ直すことを目指しています。
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佐藤 有希子 SATO Yukiko |
准教授 | 古代文化学コース |
美術史学は、世界の各地域でつくられた美術作品から歴史を考える学問です。美術作品は単に我々の目を楽しませてくれるだけのものではなく、先人たちの知性とわざが凝縮し、昇華した歴史的な「たからもの」そのものです。往々にして世間一般には知られていないその価値を解明し、人々に伝えることが美術史学の目的のひとつといえます。あなたの好きな美術作品は、いつ、どこで、どのように、誰によって、なぜつくられたのでしょう。作品の前で一緒に考えてみませんか。
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宮路 淳子 MIYAJI Atsuko |
教授 | 古代文化学コース |
人類が誕生して以来、食料獲得・食料生産の歴史は長く、固有の文化・社会の形成と不可分に発展してきました。遺跡に残る人間と環境との関わりを示す試料から、その遺跡を遺した人々の日々の営みや経済基盤を追究し、社会構造の変化との関わりを明らかにします。
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村上 麻佑子 MURAKAMI Mayuko |
准教授 | 古代文化学コース |
我々はなぜ今存在し、生活することができるのか。一見すると無関係に思えるかもしれませんが、その手掛かりの一部は確かに古代社会にあります。自分なりの視点を見つけ出し、古代人の英知に思いをはせながら、史料との格闘を楽しみましょう。
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西谷地 晴美 NISHIYACHI Seibi |
教授 | 歴史学コース |
従来とは異なる視点で史料から情報を抽出し、それを整理・統合すると、それまでとは違った歴史像がみえてくるときがある。歴史学の醍醐味がここにあります。中世を舞台とした推理の世界にチャレンジしたい人を待っています。
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西村 さとみ NISHIMURA Satomi |
教授 | 歴史学コース |
「日本的」と形容される文化はいかなる性格をもち、どのように形成されたのか。さまざまな視点から対象にアプローチできるこのコースで、上の問題を追いかけています。みなさんも、開かれた学問的環境のなかで、自らの課題を見つけましょう。
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田中 希生 TANAKA Kio |
准教授 | 歴史学コース |
最近、歴史学に必要なものが、二つある気がしています。それは、普段は見過ごしがちで、見なかったことにさえされてしまう、世界の歪(いびつ)さを丹念に見通す「誠実」と、そして自分の歪な言葉を、それでも口にする「勇気」です。均整のとれた真実はもちろん美しいものですが、ときに口をつく、歪な嘘が美しいこともあります。夢や嘘、神話や理想もまた、人間の歴史の一部です。思い切って、そんな歴史の世界に飛び込んでみてください。
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長田 明日華 OSADA Asuka |
助教 | 歴史学コース |
なぜ平安時代に仮名で文学作品が書かれはじめ、歴史上長きにわたり「古典」として残り続けたのか。漢字に限らず仮名を用いて、それまでにない内容を表現しはじめるという出来事は、漢字・仮名を自由に用いる現代の私たちとも密接に関わるのではないでしょうか。過去の人々の営為を通して人間社会を見通し、現在を捉え直す視点を得たいと考えています。
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矢島 洋一 YAJIMA Yoichi |
教授 | 歴史学コース | 時にはたった一枚の古文書の解読に血道をあげ、時にはユーラシア規模で展開された人間の活動に思いをはせる。歴史学には色々な面白さがあり、アジア史は様々な関心に応えてくれます。アジア史に対して多彩な興味を持つ学生の皆さんを歓迎します。 |
木村 容子 KIMURA Yoko |
准教授 | 歴史学コース |
中世ヨーロッパの人々の暮らしや信仰、知の歴史について研究しています。西洋史には、ジェンダー史やグローバル・ヒストリーのように、これまでにさまざまな視点・方法が登場してきました。これからも社会の変化とともに、新しいアプローチが生まれてくるでしょう。みなさんも、尽きることのない、過去との対話に参加しませんか。
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石崎 研二 ISHIZAKI Kenji |
教授 | 社会情報学コース | なぜそこに都市が立地するのか。なぜ発展する都市と衰退する都市があるのか。それに伴って、都市に居住する人々の生活はどのように変容するのか。私の主な関心は、都市の成立とその動態について理論的・実証的に明らかにすることです。そのための分析道具として地理情報システム(GIS)や数理的手法を用いることもありますが、現地調査を兼ねたフィールドワークも重視します。地理空間を「科学する」視点を身につけてみませんか。 |
水垣 源太郎 MIZUGAKI Gentaro |
教授 | 社会情報学コース |
私たちの生活は、学校、会社、政府、病院といった、さまざまな社会組織や集団が提供してくれるモノやサービスによって成り立っています。しかし組織や集団というものは、いつもうまく動いてくれるわけではありませんし、そこでの人間関係に悩むことも少なくありません。私は、こうした社会組織や集団がうまく働いたり働かなかったりするしくみや、その内部に織り成されるさまざまな人間関係の問題を、「人のつながり」という社会学的な観点から考察しています。
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林 拓也 HAYASHI Takuya |
教授 | 社会情報学コース | 就職・昇進・転職・離職など、現代の人々は職業生活において様々な転機を経験します。このようなときに人々は、さまざまな基準(やりがい、収入、家庭との両立など)によってキャリアを選択していることでしょう。その選択基準をどのように「測定」するのか、また人々による基準の違いがいかにして生じるのかを、統計的な分析によって検討しています。また、こうしたデータを収集する際に行う調査の方法についても研究をすすめています。 |
三部 倫子 SAMBE Michiko |
准教授 | 社会情報学コース |
性の多様性(LGBTやSOGI)の観点から、家族や医療で生じる差別の問題を社会学的に考察しています。これまで親子の間のカミングアウトの経験、「女性」カップルの子育て、性の多様性を踏まえた医療実践について研究してきました。調査方法としてはインタビューやグループへの参与観察を得意としています。
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高田 将志 TAKADA Masashi |
教授 | 地域環境学コース | 活断層や地すべり・崩壊・土石流などに起因する自然災害、空中写真・衛星写真・衛星画像から読み取る環境変化、旧石器時代の年代測定、氷河・周氷河地形を通してみた人類紀の環境変遷史、植生立地環境としての地形・土壌・水・気候、ブータンの自然と人・暮らし。こんなことに興味を持って研究を進めています。環境・自然に対して素朴な好奇心をもつ人、歓迎します。 |
吉田 容子 YOSHIDA Yoko |
教授 | 地域環境学コース | 私が地理学に足を踏み入れるきっかけになったのは、大学に入ってすぐの夏休みに巡検で過疎山村を調査したことです。この時の調査に大きな刺激を受け、私は少し前まで、農山村の地域労働市場に関する研究に取り組んでいました。その結果、過疎化の進んだ農山村において女性労働力がどのような意味を持つのかがわかってきました。こうした研究を進めている頃、ジェンダーの視点から地域労働市場を分析した英語圏の研究を見つけました。現在は、労働市場のみならず、地理学の重要概念である空間をジェンダーの視点から分析する研究を進めています。 |
西村 雄一郎 NISHIMURA Yuichiro |
教授 | 地域環境学コース |
グローバル経済の下での社会変化を人々の日常生活に着目して分析する研究を行ってきました。人々のさまざまな『生きざま』を知りたいという思いで、研究のフィールドは日本の自動車産業地域から始まり、今ではラオスにたどりつきました。また、最近ではインターネットや携帯電話でも使われるようになったGIS(地理情報システム)などの地理空間情報技術(GIT:Geospatial Information Technologies)が、社会的にどのように利用されているか、またそこで生じる問題について、その動向の把握と実践的な研究の両面を行っています。 |
浅田 晴久 ASADA Haruhisa |
准教授 | 地域環境学コース | たまたま卒論でバングラデシュの洪水と稲作について調べることになったのがきっかけで、それ以来10年以上バングラデシュとインドで気候変動と農業に関する調査を続けてきました。農家に住み込んで何年も村人と交わっているうちに、作付面積や生産量など数字には表れない「地域で暮らす人の営み」を学ぶ重要性に気づかされました。海外のフィールドで学んだ経験を生かして、これからは日本の農村や災害の問題にも取り組んでいきます。 |
小川 伸彦 OGAWA Nobuhiko |
教授 | 文化メディア学コース |
人間はわがままなくせに、一人では生きていけません。<文化>はそんな人間同士の接着剤なのかも。でも、文化の違いが時には争いの原因にもなったり......。 一筋縄ではいかない文化の世界を、皆さんと追求していきましょう。ちなみに僕は、国宝・正倉院展・博物館・故郷の記憶・民族まつりなどをこれまで研究の素材にしてきました。 |
内田 忠賢 UCHIDA Tadayoshi |
教授 | 文化メディア学コース |
地域社会、現代文化が表象する諸現象に関心があります。特に、遷り変わる都市の生活文化が面白いですね。学者業としては、都市生活誌、都市祝祭、レジャーなどの調査を行っています。机上の空論では駄目なので、現場での取材(フィールドワーク)を重視します。『踊る大捜査線』で青島刑事が言っていた「事件は会議室で起こっていない。現場で起こっている」という言葉同様、学生さんにも現場主義を期待します。 文化メディア学コースは、奈良女の元気「花マル」印です。新聞、雑誌、TVほかマスコミ志望の奈良女生、集まれ! むろん、それ以外の志望者も集まれ! |
武藤 康弘 MUTO Yasuhiro |
教授 | 文化メディア学コース | 奈良は地理的に大和盆地、東山中、吉野地域に区分され、それぞれの環境に適応した生業があり、生活道具である民具や祭祀・儀礼が伝承されています。他地域との比較研究ならびに歴史的展開を研究する上で、絶好のフィールドと言えます。こうした奈良の祭や民俗の世界を対象に、映像取材の実習をおこない、記録・発信メディアの活用法を伝授します。 |
寺岡 伸悟 TERAOKA Shingo |
教授 | 文化メディア学コース | 観光文化、メディア文化、ローカル文化コンテンツ、食と農をめぐる文化、まちづくり、地域メディアなどを、文化メディア学的視点(文化を媒介・創造するモノとして対象を視る視点)から読み解いていきます。 |
言語文化学科
名前 | 役職 | コース | |
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鈴木 広光 SUZUKI Hiromitsu |
教授 | 日本アジア言語文化学コース | 日本語は日本人だけのものではありません。その昔、来日した外国人たちが日本語について、あるいは日本語で書き残した文献資料を読み解きながら、このことばのもうひとつの姿をうかびあがらせたいと考えています。 |
尾山 慎 OYAMA Shin |
准教授 | 日本アジア言語文化学コース | 文字を使って言葉を書くことの歴史に興味をもっています。日本語はもともと独自の文字を持っておらず、古代は漢字だけを使っていました。平仮名や片仮名はそんな時代を経て生まれたものです。また、たとえば「11月3日は祝日で日曜日です」という文章には「日」という字が四回でてきますが、いずれも読み方が違います。このような漢字の使い方の複雑さ、多様さの根源もまた、この時代に求めることができます。漢字とともに歩んできた日本語の歴史を見つめてみましょう。 |
奥村 和美 OKUMURA Kazumi |
教授 | 日本アジア言語文化学コース | これまで主に、『萬葉集』の大伴家持の歌における中国文学の受容のあり方を研究してきました。これからは、そのような比較文学的方法も駆使しながら、さらに、家持にとって聖武朝の有する意義を、作品の分析を通して明らかにしたいと考えています。 |
岡崎 真紀子 OKAZAKI Makiko |
教授 | 日本アジア言語文化学コース | 和歌のことばは、物語・説話・芸能など日本文学のさまざまな領域に浸透しています。また、詠まれた当時の社会状況や人々の考え方とくに仏教思想とも結びついているものでした。一首の歌は五七五七七のたった三十一文字ですが、それを読み解くと広くて深い視界がきりひらかれるのです。そんなふうに、和歌を手がかりとして古典文学の時空をあちこち自在に泳ぎ回るような学問をしたいと思っています。 |
磯部 敦 ISOBE Atsushi |
准教授 | 日本アジア言語文化学コース | あたりまえのようにある「本」にはたくさんの人たちが関わっています。そこにあるのは本を媒介とした作者-読者という単純な二項対立ではありません。書籍が手に取られる場(磁場)に働く力学は、読者のバックボーンや書籍環境、ひいては時代のありようと密接にからみあっています。また、そもそも論でいえば、なぜ「本」なのでしょうか。なぜ右開きなのでしょうか。なぜ「読む」のでしょうか。歴史や文化を「本」という視点から考えてみませんか。 |
吉川 仁子 YOSHIKAWA Hitoko |
准教授 | 日本アジア言語文化学コース | 夏目漱石の作品を研究しています。同じ作品、同じ一文、同じ一語が、何度も読み、考え、調べるうちに、突然それまでとは違う意味を帯びて見えてくることがあります。言葉を知っていることと、言葉を真に理解することとの距離を常に意識して、一語一語を大切に読んでいきたいと思っています。 |
野村 鮎子 NOMURA Ayuko |
教授 | 日本アジア言語文化学コース | 中国の古典文学を中心に講義しています。また、ジェンダーの視点から中国文学を読むことにも興味をもっています。「男もすなる漢文というもの、女もしてみんとて......」中国文学は奥が深くて、とてもおもしろい学問です。 |
大平 幸代 OHIRA Sachiyo |
教授 | 日本アジア言語文化学コース | 中国古典のなかにいるのは、聖人君子ばかりではありません。仙人や占い師やお化けだってうごめいています。あなたのすぐ隣にいるみたいに生き生きと。不可思議な出来事が当たり前のように書かれている時代、それを記録した人々って、一体どういう意識を持っていたのでしょう。古典文学の世界を、いっしょに探索してみませんか。 |
前田 真砂美 MAEDA Masami |
准教授 | 日本アジア言語文化学コース |
現代中国語を対象に、ことばの研究をしています。特に「程度性」について考えています。漢字で表記するという性質上、中国語の単語には実質的な意味の痕跡が色濃く残っています。そんな中国語が程度性のような高度に抽象的なものをどのように表出しようとしているのか、その仕組みを明らかにしたいと思っています。
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吉村 あき子 YOSHIMURA Akiko |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 日常のコミュニケーションを観察し、文脈や認知環境が、情報の伝達/解釈にどのような役割を果たしているかについて、英語や日本語を対象にして、法則性を考察していきたいと思います。 |
須賀 あゆみ SUGA Ayumi |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 私たちが日頃行っている会話はどのようにして成り立っているのでしょうか。言葉の意味や文法規則だけではなく、文脈や場面を考慮しながら、その仕組みについて考えていきたいと思います。 |
今野 弘章 KONNO Hiroaki |
准教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 「例外」と聞いてどのような特徴を連想しますか?「無秩序」「不規則的」「特殊」といったあたりでしょうか。言葉の世界にも文法的な例外(破格表現)が存在します。破格表現を詳しく分析してみると、その内部に一定の秩序が成立しており、さらにその秩序が英語や日本語さらには言語一般の文法的特徴と繋がっていることがあります。一見不規則に思われる破格表現に潜む規則性を明らかにすることが面白くて言語を研究しています。 |
市川 千恵子 ICHIKAWA Chieko |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
イギリスの近現代の小説には、当時の人々の息吹、社会事情、さらに国内外の問題が書き込まれています。また、現在的な問題が実は解決されないまま長く存続してきた背景を知る刺激も提供してくれます。文学作品の言語・表象の研究を通して、階級やジェンダーをめぐる諸問題を考えていきましょう。
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齊藤 美和 SAITO Miwa |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 講義では、「仮面と世紀末文学」「ノンセンスと『不思議の国のアリス』」「蛇女の物語」「エンブレムと形而上詩」「ラファエロ前派の詩と絵画」「ケルトの妖精とイエイツ」などをテーマにイギリスの文学と社会について考察します。 |
竹本 憲昭 TAKEMOTO Noriaki |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 現代アメリカ小説は優れた翻訳が多く、比較的容易に鑑賞できますが、翻訳にはやはり限界があります。一言一句のかけがえのなさを実感しながら原文を読んでいく楽しさをぜひ共有していただきたいと思います。 |
中川 千帆 NAKAGAWA Chiho |
准教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 小説は社会を反映し、また社会を形作るものです。女性作家による小説には、彼女たちを取り巻く社会に対する疑問や不満、また社会への働きかけが描かれています。女性たちの性・生と社会との関わりを様々な時代に描かれた作品、特にゴシック小説を対象に研究しています。 |
吉田 孝夫 YOSHIDA Takao |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | ドイツ語圏の民衆文学と、それを源にして生まれた文学・芸術作品を研究しています。グリムの伝説集とメルヘン集、17世紀ドイツの小説『阿呆物語』、バッハ『マタイ受難曲』に用いられた近世ドイツの讃美歌などが対象です。ドイツの児童文学者プロイスラーの翻訳も手掛けています。 |
高岡 尚子 TAKAOKA Naoko |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース | 文学作品を中心に、フランス語で表現されたものを通じて、言葉のつながりの面白さを考えたいと思います。また、ジェンダーの視点から、言語文化を読み解くことにも挑戦しています。 |
Mark SCOTT マーク・スコット |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
Poetry, especially modern poetry, is thought to be difficult to understand and enjoy. Idon't think it has to be. Poetry is a kind of talking about the world , and the talking in poetry, like the talking in life, is variable---from high to low and in-between. To study poetry is to hear ourselves think and feel.
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Thomas HACKNER トーマス・ハックナー |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
外国の言語や文化を学ぶことは、視野を広げる絶好の機会です。ただ文法や単語を暗記するだけではなく、同時に異国の文化、風土、慣習なども学ぶことにより、比較文化的な視点も身につけてもらいたいと思っています。
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Isabelle TONOMURA イザベル・トノムラ |
教授 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
語学の授業でも、文学テクストの読解でも、言葉を通じて、ボキャブラリーを豊かにし、読書の習慣を身につけながら、フランス的な人間像を理解してもらえるよう努めています。
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盛田 有貴 MORITA Yuki |
助教 | ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
わたしたちは日常のコミュニケーションの中で、文字通りではない、うそとアイロニーをそれぞれ別のものとしてはっきりと理解することができます。それはなぜでしょう。また、子どもの場合はどうでしょうか。アイロニーの認識にはどのような要因が関わっているかについて、関連性理論の視点から分析を行っています。
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人間科学科
名前 | 役職 | コース | |
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二井 仁美 NII Hitomi |
教授 | 教育学・人間学コース |
子どもは育つ環境を選んで生まれることはできません。貧困や虐待、戦争や災害など逆境的状況に晒され、親に代わる養育者の下で育てられる子どもは、どのように生きたのか? 排除や遺棄、包摂のなかで、どのように成長し自立したのか? あらゆる子どもが「処を得て」生きるために、教育は何ができるのか? そのような問いを出発点に、児童福祉施設での史料調査を通して、社会的養育に育つ子どもに関する教育史研究を行っています。
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保田 卓 YASUDA Takashi |
准教授 | 教育学・人間学コース | 義務教育をはじめとする学校教育制度は近代になって整備されましたが、その背景には産業化・都市化・情報化など社会全体の構造変動がありました。高校ばかりでなく大学や大学院までもが進学率を伸ばしつつある今日、教育はますます社会に浸透し、そして固有の価値と論理をもって行われ、語られています。こうした現代教育の在り方を、社会システム理論という道具を使って研究しています。 |
小野寺 香 ONODERA Kaori |
准教授 | 教育学・人間学コース |
現在、社会のグローバル化が進展するなか、世界各国ではそれに対応するべく教育制度改革が進められています。グローバル化へ対応する教育制度改革とは具体的にどのようなものか、とくに中国の中等教育を対象として考えています。
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藤井 康之 FUJII Yasuyuki |
教授 | 教育学・人間学コース | 小学校音楽における音・音楽、子ども、教師のあり方がどのようなものなのか、そこにはどのような課題と可能性があるのか、歴史的な手法を用いて、現在の学校音楽とのかかわりを意識ながら研究しています。このことを通して、人間あるいは子どもにとって、音楽がどのような意味を持つのかを探究したいと考えています。 |
柳澤 有吾 YANAGISAWA Yugo |
教授 | 教育学・人間学コース | 「ひとそれぞれでいい」「個人の自由」といった言葉の背後には、旧来の抑圧的制度や規範からの解放だけでなく、拠りどころを失ってアトム化する人間の姿も垣間見えます。のめり込むように何かを妄信するのもその反動かもしれません。自己と他者を隔てているもの、あるいは自己と他者を繋ぐものはいったい何なのか、現代社会の倫理的諸問題を通して考えていきたいと思っています。 |
鈴木 康史 SUZUKI Koshi |
教授 | 教育学・人間学コース |
近代日本を「身体」という視点で切り取ると何が見えてくるでしょうか。既存の学問では見えなかったさまざまな領野の思わぬつながりが見えてきます。遊び、健康、スポーツはもちろん文学、思想、政治、経済からマンガや音楽まで。歴史学、社会学の方法を援用しながら、こうした多様な領野を横断し、文化史、社会史、思想史的な研究を行っています。
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中山 満子 NAKAYAMA Michiko |
教授 | 心理学コース | 情報化社会に生きる人間の行動や心理、社会が変わって変わるものは何か、 社会が変わっても変わらないものは何かを考えていきたいと思っています。現在はITを利用して親が子どもの見守る(監視する)行動とその親子関係への影響、母親同士の友人関係(いわゆるママ友関係)に関する研究に取り組んでいます。 |
天ヶ瀬 正博 AMAGASE Masahiro |
教授 | 心理学コース | 人間の現実と生きている世界に根ざした認識を研究しています。そのような現実に即応した認識研究から認知心理学の有効性と限界を手探りしながら、他の研究分野と連携して人間のよりよい生の実現へと向けて一歩一歩進んでいきたいと思っています。 |
竹橋 洋毅 TAKEHASHI Hiroki |
准教授 | 心理学コース |
モチベーションを支える心の仕組みについて幅広く研究しています。特に、1)物事のとらえ方(マインドセット)がモチベーションや精神健康に及ぼす影響、2)効果的な目標や計画の立て方、3)人格的な強みの活用、などのテーマに関心をもっています。心理学の知見を実社会(学校など)に応用することにも関心があり、教材開発や教育実践も行っています。
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狗巻 修司 INUMAKI Shuji |
准教授 | 心理学コース | 現在は、自閉症スペクトラム障害をもつ乳幼児のコミュニケーションスキルについて、その障害特性と発達プロセスの解明に取り組んでいます。他者とのコミュニケーションに障害をもつ子どもたちから、我々自身のコミュニケーションの意味を考えていきたいと思っています。 |
小槻 智彩 OZUKU Chisa |
特任助教 | 心理学コース |
人は何を記憶し、どのように思い出すのか。私の関心は日常生活における記憶にあり、我々にとって身近な歌の記憶を研究テーマにしています。歌は言語と音楽という二つの要素から構成され、時間的な長さがあります。このような特徴が、日々の生活で経験する歌の記銘や想起とどのように関わっているのかを明らかにしたいと思っています。
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伊達 桃子 DATE Momoko |
特任教授 | 人間科学科共通 |
子どもの頃に、何もかも忘れて本に没入した経験はないでしょうか。すぐれた児童文学は想像力を養い、日常の中にひそむ不思議や驚きに気づく力を与えてくれます。一方で、児童文学の書き手はほとんどが大人であり、作品にはその時代や社会の価値観や子ども観が反映しています。大人の目で子どもの本を読みなおすことで、隠れた意味や新たな価値、また問題点をも明らかにしたいと考えています。
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米津 美香 YONEZU Mika |
助教 | 人間科学科共通 |
いじめや不登校、ネグレクトなど、「教育」や「子ども」をめぐる問題が指摘される中、私たちは子どもをどのように捉え、子どもと大人の関係性をどのように紡いでいけばよいのでしょうか。モンテッソーリ教育や「子どものための哲学」などを研究対象としつつ、子どもへの働きかけと子どもの成長・学びの関係性、子どもと教育に関する考察を行っています。
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- 専門:環境考古学
- 研究テーマ:先史・古代における食料獲得・食料生産経済
- 主な担当科目:考古学概論、考古学特殊研究