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奈良女子大学が共催する、高エネルギー加速器研究機構(KEK)のTYLスクール理系女子キャンプ2021が「リカジョ育成賞」奨励賞を受賞しました(8月4日)

 公益財団法人 日産財団が主催する、女子小中高生を対象とした理系分野における興味・関心の向上や能力の育成が目的の活動を表彰する「リカジョ育成賞」を、本学がお茶の水女子大学と共に共催する、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「TYLスクール理系女子キャンプ2021」が受賞しました。(8月4日)

 KEKの男女共同参画室と日本の女性研究者のさきがけの一人である湯浅年子博士にちなむ日仏のバーチャルラボToshiko Yuasa Kaboratory(TYL)は、理系に興味を持つ女子が、志を同じくする友人を見つけ、大学の理系の学部での勉強や大学院での研究に具体的なイメージを持つことを目的としたプログラムとして、TYLスクール理系女子キャンプを2012年から奈良女子大学、お茶の水女子大学と共催しています。このスクールには、海外からも講師を招いて、世界に目を向ける機会も提供しています。

 2021年は東北大学大学院理学研究科も共催に加わり、コロナ禍の中で奈良女子大学とお茶の水女子大学に設けたサテライト会場に参加が可能な生徒を密を避けながら受け入れ、KEKとはオンラインで接続して実施しました。2会場に14人、オンラインで33人の参加がありました。奈良女子大学のサテライト会場は奈良女子大学・研究院自然科学系の宮林謙吉教授、下村真弥助教、矢田詩歩助教が運営し、高エネルギー物理学研究室と物性物理化学・環境コロイド化学研究室の大学院生の協力も得て、参加生徒はオンライン講義を受講するとともに二つの研究室を見学しました。また、2022年は慎重なコロナウイルス感染対策の下でKEKで現地開催しました。

 奨励賞受賞にあたり評価された点は以下の3点です。
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1.高度な研究を行う機関が実施する理系女子を対象とした取り組みであること。
2.参加者の事後の意識の高さ・希望者が募集人員を大きく超えている実態などから、
取り組みの内容が広く評価されていると伺われること。
3.2012 年からの継続した活動であるためプログラムが洗練されている。
(受講生同士の交流の機会を設けている点も評価できる)
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 今後も、TYLスクール理系女子キャンプは科学や技術に興味や関心を持つ女子高校生を励ます機会となるよう継続され、ひきつづき奈良女子大学も可能な貢献を行ってまいります。

【10月28日 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 発表内容】
https://www.kek.jp/ja/topics/202210281630/