活動報告
体制図
これまでの概略
平成20年度に、それまで一科目であったサイエンス・オープンラボを「T」と「U」の二科目に分けました。 "リーダーとしての資質涵養"に重点を置いた「U」の新規開講により、理学部教育目標に近づく体制を整えました。
また、教育GPに採択されたのを契機に、理学部教育計画室内に「教育GP専門部会」を設置し、 昨年までの「サイエンス・オープンラボ・ワーキンググループ」をその下部組織として、実施体制を今まで以上に強化しました。
その結果、平成18年度、平成19年度に比べて、受講登録者も増え、また学園祭期間に開催されたサイエンス・オープンラボ発表会への参加者も約3,400名と前年の2倍近くに増え,来場者からも高い評価をいただきました。

平成21年度は、学科間共同作業の強化と評価の緻密化を目指し活動を行いました。
前年度に比べ受講登録者が減少しましたが、サイエンスオープンラボ発表会には約5,800名にご来場いただきました。
(2010年7月追記)

このようにサイエンス・オープンラボは理学部の地域貢献活動として確実に根付きました。
今後は人材育成プログラムとして質を更に高めていきたいと思っています。


主な年間スケジュール(T、U共通)
およそ以下のようなスケジュールで行います。あくまでも学生主体のものですので、各学科によって多少のずれがあります。 主なスケジュール


サイエンス・オープンラボT(各学科ごとの準備・活動)

理学部の各学科独自の専門性に基づく地域貢献活動を行うもので、主に3回生の受講を想定しています。学科別の受講者数は右表の通りです。(T、U)
学生主体の、不定期集中というスタイルの科目であるため、活動日程や内容はそれぞれ異なります。 詳しい活動内容等は「活動報告書」にまとめておりますので、お問い合わせください。以下は「活動報告書」より各学科の特徴のみ掲載しています。


学科名活動の特徴評価、総括の状況
数学科
  1. 教員が主体となって行っている地域貢献活動(親子で体験マテマチカ、青少年のための科学の祭典)などに参加し、ノウハウを学んだ
  2. 展示、体験、講義という3つ異なるスタイルを企画した
数学科では学生による総括が計画的に行われた
・発表会終了後部門ごとで反省会
・数学科の受講生全体での反省会
・学生有志による報告書まとめ
物理科学科
  1. まず教員が大まかにテーマを設定し、6つのチームを作った
  2. すべてのチームが11月のSOLで発表するのではなく、一部のチームは「青少年のための科学の祭典」で発表を行った
物理科学科では、あらためて発表を行う場を設け、評価と総括を行った
各チームパワーポイントを作成し、実演を含んだ20〜30分のプレゼンテーションを行い、T、Uの受講者全員と教員が質問をする形式をとっている。
化学科
  1. チーム分けでは、2回生と3回生の混合チーム+Uの受講生となるようにし、全員に何かの役を割り当てた
  2. 各実験説明を一冊の冊子体にまとめて配布した
SOL総括会を開催
当日の状況を写真で紹介、会計報告、アンケートの集計結果報告を行った。それを元に教員、学生で自由討論を行い、受講生アンケートを実施した。
生物科学科
  1. 参加学生が興味のあるテーマ毎に少人数(1〜4名)のグループに分かれ、それぞれが適切な指導教員を選んだ
  2. 各班に班長を置き、班長連絡会議を開催した
  3. Uの受講者がいなかったが、各研究室の卒業研究生により適宜支援が行われた
学生主催の反省会が行われた
来場者、受講生、生物科学科全教員へのアンケートの集計結果をもとに意見交換が行われ、次年度の実施形態に関する意向調査も行った。反省会の結果は報告書として学生の手によりまとめられた。
情報科学科
  1. 教員はサポートに徹し、スケジュールおよび予算管理を行った
  2. 来場者の大部分が小学生以下の子どもであることを踏まえて、出展内容を決定した。
  3. FLASHアニメーションなど、完成したものはDVDに書き込み、お土産とした。
来場者、受講生、教員にそれぞれアンケートを行い、反省材料とした。
来場者アンケートは受講生により総括された。受講生の少なさと、準備不足が今後の課題である。


サイエンス・オープンラボU(5学科合同の準備・活動)
平成20年10月31日の理学部合同企画紹介(発表)会の様子
理学部合同企画紹介(発表)会の様子
サイエンス・オープンラボTの単位を取得した学生が受講するもので、平成20年度は「T」の受講生に対して指導・助言を与え、学科間の共同作業を行いました。 その活動を通じて、学年や年度、あるいは専門分野を超えたアクティブ連鎖を体験しつつ「理系のリーダーとしての資質の強化」を目指すものです。
以下の役割分担表の通り、おもに学科間の連携や、広報活動をメインに活動しました。特に広報活動ではウェブサイトの構築や、ポスター・チラシの製作、印刷、配布、プレス発表まで行いました。
なお、サイエンス・オープンラボUの受講者数は上記Tと同じグラフにあります。各学科、初年度ということもあり、0〜5名とかなり少なく、受講者数の獲得が今後の課題です。
役割内容人数
学科代表学科間の連携各学科から1名ずつ
統括担当学科合同活動の統括学生代表2名、教員1名
チラシ・ポスター製作(広報活動)学生2、教員1名
チラシ・ポスター配布(広報活動)学生2、教員1名
ウェブ担当(広報活動)学生2、教員1名
マスコミ担当(広報活動)学生1、教員1名



サイエンス・オープンラボ発表会
学園祭期間にサイエンス・オープンラボ発表会を開催しました。多くの方に参加していただきました。ありがとうございました。
その他の活動
(以下リンク先は別ウィンドウで開きます)
▼平成21年度
  • 青少年のための科学の祭典・奈良大会への参加 [2009.11.07〜08]
  • 公開シンポジウム [2010.03.03]
▼平成20年度
  • 青少年のための科学の祭典・奈良大会への参加 [2008.10.04〜05]
  • 公開シンポジウム [2009.03.05]
  • 女子中高生のための関西科学塾への参加 [2009.03.14]
  • FD研修会での活動報告 [2009.03.14]
    (理学部FD研修会で平成20年度サイエンス・オープンラボ活動について報告しました)
公開シンポジウムの様子 FD研修会での活動報告