グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス-環境情報分野

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 衛星データ等複合利用による
   東アジアの二酸化炭素, メタン高濃度発生源の特性解析


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  2016年3月17日(水)の第24回生研フォーラムにおいてセッション B: GRENE 特別セッションが開催されました!
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  名古屋大学 松見教授の研究 "レーザメタン計" の記事が SPIE に掲載されました!
    松見教授の記事
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過去のトピックス



  研究プロジェクトについて

実施計画

   衛星データ等複合利用による東アジアの二酸化炭素、メタン高濃度発生源の特性解析

研究背景と目的

   地球温暖化の要因として、人為的な温室効果気体の放出、なかでも二酸化炭素 (CO2) やメタン (CH4) の影響が大きいとされている (IPCC, 2007)。バイオマスバーニングによる二酸化炭素放出量は化石燃料起源のほぼ半分に相当し、そのうち13%はアジアからの放出である。中でも東アジアでは焼畑、泥炭火災、森林火災などのバイオマスバーニング起源の二酸化炭素の寄与が大きいにもかかわらず、その定量的な見積もりはなされていない。また、メタンの発生源となる水田の世界面積の90%が東アジアに分布しているが、水田からのメタン発生特性には不明な点が多く、東アジアにおいて二酸化炭素、メタンの発生特性を明らかにすることが重要な課題となっている。そこで、本研究では下記3項目を研究目的とし、解析研究を実施する。

研究目的

1) 衛星データや地上観測データの複合的解析により、東アジアにおけるバイオマスバーニング起源の二酸化炭素発生、および、水田等からのメタン発生の特性を把握し、より高精度な発生量データベースを構築し、この地域における炭素循環研究の進展に資する。

2) 技術的課題としては、気体の鉛直積算量を求めるセンサーと上層濃度を求めるセンTーの複合利用により、対流圏下層濃度の推定手法を開発する。

3) ゾンデ、地上リモセン、直接サンプリングにより上記手法を検証すると同時に、これらのデータと衛星データを複合的に解析し、時空間的に整合性のあるデータセットを構築する。

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