学生インタビュー

生活工学共同専攻はどんなところか、どんな学生が学んでいるのか、博士前期課程の学生3人(喜多さん、仲本さん、笹田さん)にインタビューしました。

はじめに「生活工学」という分野に対する印象を教えてください。

笹田さん「日常生活のより身近な問題を、ニッチなものも含め幅広く対象にすることができると感じています。」

喜多さん「私も、工学分野の中でも人々の生活に密着したものづくりを考えられる、という印象を持っています。それと、私自身は衣環境出身で、「衣」に関する工学が専門ですが、生活工学は「住」環境も深く関わっているため、住環境分野に刺激を受け、生活工学だからこそ見出せる新しい発見があるのではないか、という期待もあります。」

仲本さん「私は、最先端の技術とかではなく実際の生活者の目線から発生している課題を工学的に解決する分野という印象です。これからの時代に必要不可欠な分野であり、女子大ならではの分野だと考えています。」

共同専攻で数ヶ月過ごしてみてどんな感想を持ちましたか?

仲本さん「工学っていうと堅い、難しいという印象だと思うけれど、共同専攻は柔軟な感じがするのは魅力です。それに、同じ女性の目線で関東と関西という違いや分野の違いから様々な意見が聞けるのがおもしろいなという印象です。」

笹田さん「西と東に拠点を持つことができ、活動できる物理的なフィールドも広がりますよね。」

喜多さん「私も、同じ大学内の学生のみで過ごすより、他大の学生さんたちと一緒に物事を考える方が、刺激を貰えると感じています。出身大学の異なる学生も多くいるので、学部生時代の学びの分野が様々で、色んな意見が聞けるのが良いと思います。」

笹田さん「2大学の先生、生徒と共同専攻を通して関わることができるので、従来とは違う形の共同研究へ発展させることができれば良いですね。」

遠隔システムを利用した講義には慣れましたか?

笹田さん「少人数での授業形態なので、質問等する場合にも声がかぶったり時間がたりなかったりという問題も生じず、ストレスなく講義を受けることができています。現地に行くことなく、リアルタイムな意見交換が可能な講義システムは負担も少なくとても便利です。」

喜多さん「お茶の水女子大側の授業を受けられるのはとても良いです。ただ、普通の授業とは違った感覚もします。」

仲本さん「お茶大の先生からどのように見えているかがわからないので、普通の授業よりも緊張感がありますね。あと、画面でのやりとりなのでリアクションが大事になり、普通の授業より集中できるかもしれません。」

まもなく1年目の前期が終わろうとしていますが、今後の学生生活をどのように過ごしたいと思いますか?

喜多さん「授業、研究のための勉強、実験と毎日忙しい日々であっという間に日が過ぎてしまうので、1日1日を大切に勉学に励みたいと思っています。特に、自分の研究ではある程度のゴールに辿り着けるように、実験と分析をできるだけ多く行いたいです。」

仲本さん「私は、実際に社会に出たときに使えるように、専門知識をしっかりと身につけていきたいです。特に共同専攻にいるメリットを活かして、自分の専門だけでなくより広い視野を持てるようになっていきたいです。」

笹田さん「奈良女子大共同専攻でしかできないような取り組み、例えばお茶女とのプロジェクト申請やスウェーデンの大学への留学などを、積極的に行いたいです。」

最後に、皆さんの卒業後の目標を教えてください

仲本さん「学んだことを活かして、より良い生活空間を提供できる人材になりたいです。」

喜多さん「生活用品や電化製品のように身近な商品の、開発企画、研究など、ものづくりに関われる仕事に就きたいです。」

笹田さん「生活に密着した研究開発に携わり、女性ならではの着目点やテーマを生かしていきたいです。現在は就職を希望していますが、進学も視野に入れています。」