文 学 部 文学部の学問は,人と社会との関係や表現活動について考えることを通して,私たち人間がどのような存在であるのかという問いを究めようとするものです。

文学部総合型選抜 探究力入試「Q」では,高等学校での教科や総合的な学習の時間および課外活動を通じて得た興味や関心,基礎知識をもとに,文学部で特定のテーマを探究する意欲とそのための基礎学力,思考力,表現力をみます。令和8(2026) 年度入学者向けに募集する特定のテーマとは,「ことばと人間の探究」,「社会と人間の探究」,「地域と環境の探究」の3つです。志願者はいずれか1つを選んで出願してください。複数に出願することはできません。また,3つのテーマからどれを選択出願するかによって,2年次から所属する学科,3年次から履修するコースが異なります。出願前に十分検討してください。

<ならの探究>について
 2026年度入学者から「ならの探究」テーマ枠の募集を停止します。ただし存続する3つのいずれのテーマにおいても,奈良に関わる探究を行うことは引き続き可能です。

各テーマの「求める学生像」,「入試でみる能力」,「探究の道すじ(2年次以降の所属学科・コースなど)」は,こちらからご覧ください

3つのテーマについて,「求める学生像」,「入試でみる能力」,「探究の道すじ(2年次以降の所属学科・コースなど)」をまとめてご覧になるにはこちらから

文学部 4つのテーマ

選考方法・入学前教育・入学後の「探究」 

選考方法(3つのテーマに共通)

高等学校等での
要履修科目
指定科目なし
提出書類*
  • 調査書
  • テーマに関する志望理由書※1
  • テーマに関する志願者評価書※2(クラス担任/教科担任/顧問などによる)

 提出書類の様式は,こちらからダウンロードしてください。
第1次選考
提出書類を総合的に評価し,選考結果を発表します。
第2次選考のための提出物
第1次選考の合格者には,下記に示す指定図書についてのレポート等の課題を提示します。指定の期日までに課題レポート等を郵送で提出してください。


[ことばと人間の探究]
指定図書:
・北村紗衣『批評の教室―チョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書,2021年
・瀬戸賢一『日本語のレトリック―文章表現の技法』岩波ジュニア新書,2002年

[社会と人間の探究]
指定図書:
・山田昌弘『新型格差社会』朝日新聞出版,2021年
・森山至貴『LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門』ちくま新書,2017年

[地域と環境の探究]
指定図書:
・宮ア雅人『地域衰退』岩波新書,2021年
・宇根豊『日本人にとって自然とはなにか』ちくまプリマー新書,2019年
第2次選考
 @指定図書に関する小論文(テーマによっては,題材の中に英語を含むことがあります)
A口述試験(受験生が提出した課題レポート等についての質疑応答)
を実施し,総合的に判定します。
備考

※1 出願に当たっては必ず当該年度の正式な様式を確認してください。また,その内容は,選択したテーマの趣旨と合致したものにしてください。
    図像を用いて作成する場合,用いる図像は「2,000字以内」の字数に含めません。
※2 ・出願に当たっては必ず当該年度の正式な様式を確認してください。また,その内容は,選択したテーマの趣旨と合致したものにしてください。
   ・志願者のテーマに関わる活動や実績を最もよく知る人物に依頼してください。必ずしもクラス担任である必要はありません。
   ・英文版フォーマットも用意しておりますので必要に応じて使用してください。

入学前教育(3つのテーマに共通)

第2次選考の合格者には,スクーリングを含む入学前指導を行う予定です。(遠方者や,スクーリングの日に高等学校の行事などがある場合は,別途対応します。)

入学後の「探究」(3つのテーマに共通)

この入試で入学した学生には,1年次前期に「探究入門」の授業が開講されます。また,2年次以降は,テーマごとに予め定められた学科やコースに所属しながら,「探究」を続けます。

3つのテーマ

ことばと人間の探究

求める学生像
  • ことばそのもの,または文学,哲学,思想,芸術,スポーツやダンスなど,人間がことばや身体を用いて行う表現活動のいずれかに強い関心のある人。
  • 上記の関心のある対象についてより深く考察してみようという意欲のある人。
  • 自分が考えたことを論理的な文章に構成して表現することが好きな人,あるいはそうした力を磨く意欲のある人。
入試でみる能力
高校での国語,外国語,歴史,公民,芸術,体育などの学び,または留学などの異文化経験,創作活動や表現活動などの経験を通じて,ことばや身体およびそれによる人間の表現活動に関する基礎的な知識を備え, そうした知識をもとに自ら考えたことを文章で表現する能力を身につけていること。
「探究」の道すじ
入学前
合格後から「探究」の営みが始まります。合格者には入学前の指導をします。
1年次
テーマごとの推奨科目にしたがって「探究」をします。
2年次
言語文化学科または人間科学科に所属しながら「探究」を続けます。
3〜4年次
日本アジア言語文化学コース, ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース, 教育学・人間学コースのうち,いずれかの履修コースを選択しながら「探究」します。

社会と人間の探究

求める学生像
  • 経済的格差と社会文化的対立の拡大を背景に,社会的公正や多様な人々の共生と包摂に強い関心を寄せる人。
  • さまざまな社会を視野に入れ,社会調査やフィールドワークなど,課題にアプローチするさまざまな方法を学び,社会的共生と包摂について学術的に探究したいと考える人。
入試でみる能力
高校での公民,地理歴史の教科や総合的な学習,または課外活動や校外活動などを通じて,多様な人々の共生と包摂の問題について基礎的な知識や思考力を身につけていること。
「探究」の道すじ
入学前
合格後から「探究」の営みが始まります。合格者には入学前の指導をします。
1年次
テーマごとの推奨科目にしたがって「探究」をします。
2年次
人文社会学科または人間科学科に所属しながら「探究」を続けます。
3〜4年次
社会学コース,教育学・人間学コース,心理学コースのうち,いずれかの履修コースを選択し「探究」を行います。

地域と環境の探究

求める学生像
  • 地域が抱える課題や環境・災害に関する問題について,文系・理系の枠組みにとらわれず,多面的な考察・思考ができる人。
  • フィールドワークを通じて,地域の諸問題に積極的に関わろうとする人。
  • グローバルかつローカルな視点を持ち,将来,社会・地域貢献や国際協力などの活動に関わろうとする人。
入試でみる能力
高校での地理歴史,公民,外国語などの教科や総合的な学習,または社会・地域活動を通じて, 社会・文化・地域・環境を総合的にとらえる基礎的な力を身につけていること。
「探究」の道すじ
入学前
合格後から「探究」の営みが始まります。合格者には入学前の指導をします。
1年次
テーマごとの推奨科目にしたがって「探究」をします。
2年次
人文社会学科に所属しながら「探究」を続けます。
3〜4年次
地理学コース,社会学コースのうち,いずれかの履修コースを選択し「探究」を行います。

令和8(2026)年度入学者向け
工学部の「Q」

お問い合わせ
TEL:0742-20-3353(入試課)
〒630-8506 奈良市北魚屋西町
E-mail: nyusika@jimu.nara-wu.ac.jp
(メールには必ず「件名」を入れてください。)
▲TOP