自然科学考房とはAbout

自然科学考房の活動内容

読書会

読書会をする目的

2015 年度から学生数人と教員が定期的に集まり、目的に沿って選んだ専門書を輪読しています。

1・2回生向け読書会では、「数学の言葉で世界を見たら」(大栗博司著)を毎年読んでいます。 初めて読書会をする1・2回生たちにゼミ形式での輪読や学生同士での議論を経験してもらい、 わからない箇所は教員が解説をして全員が自分の中で納得しながら進めることを目標としています。

同じ学年の学生が集まり、カリキュラムに合わせて学ぶこともあれば、1つの読書会に学部1年生から院生まで参加している読書会もあります。 学年を超えての関わりや学生同士での議論を通して、 また教員や院生も議論に入ることで、学部生のうちから数学や物理の専門性に触れてもらう機会を増やすことを目的に行っています。

読書会の流れ

読書会は学生からの希望を受け、学内の掲示板やTwitterなどで参加者の募集を行います。 世話人の学生に参加希望者の日程調整をお願いし、みんなの都合が合うタイミングで開催します。 多くの場合はLINEでグループを作ったり、メールやslackで学生同士で連絡を取りながら日程を調整しています。 日程が決まると教員が教室の予約をし、参加者に場所をアナウンスします。 また教員スタッフの中から担当教員を決め、都合が合えば参加します。 都合が合わなかった場合はslackで質問を受けたり、後日質問を受けたりしています。

その日の担当者が事前に内容を読み、わかったこと、わからなかったことをノートにまとめて他の参加者に説明します。 担当者は黒板やホワイトボードを使って説明したり、パソコンやタブレットで用意した内容をディスプレイに写して説明します。 また、板書内容の写真や、担当者が用意したファイルはslackを用いて参加者に共有します。参考になった文献などもslackで参加者に共有しています。

現在の読書会グループ

現在は4グループの読書会が行われています。途中からの参加や聴講のみも歓迎いたします。数学と物理に関する読書会ですが、 奈良女子大学の学生であれば誰でも歓迎いたしますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

  • ◆ 数学の言葉で世界を見たら(1・2回生向け)
  • ◇ 数学ガール/ガロア理論
  • ◆ 量子力学の考え方
  • ◇ 統計学で見つけた野球の真理

参加登録は こちらから

過去に輪読していた本の一例

2020年度は「相対性理論」(3回生)、「理論電磁気学 第3版」(2回生)、「電子物性論」(3回生)、 「連続体の力学」(3回生)、「数学の言葉で世界を見たら」(1回生)、「量子の匠」(2〜4回生)、 「線形代数と群の表現」(1〜4回生)、1回生から院生まで合同で「数学ガール ゲーデルの不完全性定理」、 また2019年から継続して洋書のGreinerの"古典力学"の読書会を行っていました。

2019年度は「数学の言葉で世界を見たら」(1〜2回生)、「高校数学でわかる半導体の原理」(2回生) 「線形代数と群の表現II」(3回生)、また2回生から院生まで合同で「相対性理論」を、 さらに洋書でGreinerの"古典力学"の読書会を行っていました。

2018年度は「数学の言葉で世界を見たら」の読書会(1〜2回生用)と、「群論への30講」の読書会(3〜4回生用)を行っていました。

開催日は随時Twitterにて告知しておりますのでご確認ください。

学生企画

2016 年度よりアクティブ・ラーニングの一環として、学生からプロジェクトを 募り支援を行っています。理論的手法、数値シミュレーション、実験的手法など様々 な手法で自然科学にアプローチし、テーマへの理解を深めるための助言や、必要な書籍や物品の提供を行っています。

令和4年度学生企画プロジェクトを募集中です!
メンバー募集
(画像をクリックで拡大表示されます)

これまでの採択企画例や研究内容についてはこちらをご覧ください。

過去の採択企画一覧

令和3年度学生企画採択プロジェクト

プロジェクトタイトル 申請代表者
(五十音順・採択時学年)
概要
プログラミングロボット 小俵亜紀
(物理学コース4年)
・Pythonによるプログラミング技術の習得
・機械学習の理論的な仕組みを知る
・ロボットのプログラム制御について

令和2年度学生企画採択プロジェクト

プロジェクトタイトル 申請代表者
(五十音順・採択時学年)
概要
自然の形 小俵亜紀
(物理学コース3年)
・葉序(葉のつき方)を中心に調べます。
・ 昨年同様の観測も、数を増やして行う予定です。
プログラミングロボット 濱野知聖
(数物連携コース4年)
・C言語の基礎を学ぶ
・ロボット制御について学ぶ
・自作ロボット制作
・理解をさらに深める

平成31年度学生企画採択プロジェクト

プロジェクトタイトル 申請代表者
(五十音順・採択時学年)
概要
実験を通じて理解する量子力学 小俵亜紀
(物理学コース2年)
・初学者向けに量子力学の実験 について記された「量子の匠」を輪読
・炎色反応の実験に関する理解を深める
プログラミングロボット 濱野知聖
(数物連携コース3年)
・C言語の基礎を学ぶ
・ロボット制御について学ぶ
・自作ロボット制作
・理解をさらに深める
自然の形 牧野百
(化学コース3年)
・葉序(葉のつき方)を中心に調べます。
・ 昨年同様の観測も、数を増やして行う予定です。

平成30年度学生企画採択プロジェクト

プロジェクトタイトル 申請代表者
(五十音順・採択時学年)
概要
和算 大園陽子
(物理学コース3年)
・江戸時代に普及した算書である「塵劫記」を読み解く
・現在の数学との違いを考える
・実際の算額を見に行き,当時の算額の問題を解いてみる
自然の形 牧野百
(化学コース3年)
・ひまわりを育ててフィボナッチ数列を見つけ出す
・ヨモギの葉が持つ規則性とは?
・自然界と黄金比の関係を実際の植物を観察して考察する

平成29年度学生企画採択プロジェクト

プロジェクトタイトル 申請代表者
(五十音順・採択時学年)
概要
和算〜算額と数学史〜 下村真唯
(物理学コース3年)
・奉納されている算額の見学及び解読
・算額の作成
・東洋と西洋の数学史の比較

平成28年度学生企画採択プロジェクト

プロジェクトタイトル 申請代表者
(五十音順・採択時学年)
概要
多面体から見る様々な図形 片岡陽子
(数学コース2年)
・270枚の折り紙を用いてサッカーボールを作成
・手まりの模様の考察
・最短距離問題と多面体との関係の考察
様々な音の違い 津田明日華
(物理学コース3年)
・音声ライブラリの作成
・声の波形を観察することによって、声が表す感情の違いを見つける
・名古屋市科学館見学
音の可視化 藤本道子
(数物連携コース3年)
水平な板の上にまいた細かな粒子が振動によって描く図形「クラドニ図形」の実験的考察と理論的考察

よのなかゼミ・教職ゼミ

奈良女子大学理系女性教育共同機構の犬伏雅士先生によるミニゼミを開催しています。

よのなかゼミ

2022年度は毎月第1月曜日に開催。最新の科学ニュースについて、参加者全員でその内容を紐解きながらディスカッションしています。

教職ゼミ

2022年度は毎月第第2月曜日に開催。教職に関わる内容の学習会です。主に学生の模擬授業に指導助言をします。

数学と理科の体験工房

自然科学考房では、奈良女子大学の学生が先生となり、 中学生に数学や理科をより深く理解してもらうために授業や実験を行う科学イベントを主催しています。

本イベントは中学生の理系科目への興味・関心を高めるとともに、受験対策ではない科学を体感してもらうことを目的に2015年から毎年行っています。

学生がテーマの模索から教材開発や内容の構成を、試行錯誤しながら考案しています。 この活動を通して"教える" ことを経験することで学生自身の知識が深まるきっかけにもなっています。

参加者向け特設ページはこちら

過去のイベント開催報告

数学と理科の体験工房2019

数学と理科の体験工房2019

自分で考えて、発見するプチ研究!
折り紙という馴染みのあるものを題材に、日常生活にあふれる数学に触れてみよう!
「どうやって動いているんだろう?」そういう「なぜなに」を一緒に考えませんか。

開催日時・場所

令和元年12月15日(日) 09:30〜16:00
奈良女子大学理学部棟

内容(詳細はこちらをクリック)
  • 折り紙の数学
    ただの遊びじゃない!折り紙から伝わる数学の世界を感じよう
  • ポンポン船を作ろう
    水蒸気で動くポンポン船を作って、その仕組みを理解しよう!

申し込みはこちらからご応募ください

(主催) 奈良女子大学 自然科学考房

お問い合わせはこちらよりメールでお願いいたします。

数学と理科の体験工房2018


本企画は終了致しました。


数学や理科って、問題が解けたらOK!というイメージはありませんか?
私たちは皆さんに、問題が解けただけでは見つけられない「わ〜!数学や理科って 面白いんだ!」という気持ちを味わってもらいたいと思っています。
1日だけですが、数学や理科について、私たちと一緒に「プチ研究」をしてみましょう!

開催日時・場所

平成30年12月16日(日) 10:00〜15:30
(終了予定)
奈良女子大学

内容(詳細はこちらをクリック)
  • 電気 × 磁石 = 手作りスピーカー
    自分でスピーカーが作れる!電気と磁石の不思議な関係を研究しよう
  • 魔法の三角形
    数字を並べて出来る三角形の規則性を研究しようを研究しよう

申し込みはこちらからご応募ください

(主催) 奈良女子大学 自然科学考房

お問い合わせはこちらよりメールでお願いいたします。

数学と理科の体験工房2017

本企画は終了致しました。


数学や理科って、問題が解けたらOK!というイメージはありませんか?
私たちは皆さんに、問題が解けただけでは見つけられない「わ〜!数学や理科って 面白いんだ!」という気持ちを味わってもらいたいと思っています。
1日だけですが、数学や理科について、私たちと一緒に「プチ研究」をしてみましょう!

開催日時・場所

平成29年12月17日(日) 10:00〜15:30
(終了予定)
奈良女子大学

内容(詳細はこちらをクリック)
  • 数学パズルを作ってみよう!(魔方陣) お土産のワークシートの解答はこちら
  • 直接鳴らしてないのに鳴り出す音(共鳴)
  • 光をバラバラにしてみよう(分光)

お問い合わせ先(→受付は終了しました。

お問い合わせは こちら より、メールにてお願いいたします。

(主催) 数物体験工房実行委員会
(助成) 子どもゆめ基金
(後援) 奈良県教育委員会・奈良市教育委員会・奈良女子大学


作って飾ろう!多面体
(青少年のための科学の祭典2017奈良 出展企画)

本企画は終了致しました。


子ども達(主に小学生)と一緒にストローやゴムひもを使って、正多面体などを作ります。 工作を通して、立体に興味を持ち、身近に感じるきっかけとなればと考えています。

開催日時・場所

平成29年11月19日(日) 10:00〜16:00
奈良教育大学 205教室

(主催) 奈良女子大学 自然科学考房有志学生


数学と理科の体験工房2016

本企画は終了致しました。
報告書は こちら

内容
  • 声を変身させるには
  • 音の"カタチ"
  • "多面体"ってどんなもの?

(主催) 数物体験工房実行委員会

(助成) 子どもゆめ基金 (後援) 奈良県教育委員会・奈良市教育委員会・奈良女子大学

数学と理科の体験工房2015

本企画は終了致しました。
報告書は こちら

内容
  • 動く粒の話(原子の存在を体感しよう)
  • 音を「見る」、音を「測る」
  • ボードゲームの達人

(主催) 数物体験工房実行委員会
(助成) 子どもゆめ基金
(後援) 奈良市教育委員会・奈良女子大学