国立大学法人 奈良女子大学
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生活健康・衣環境学専攻 生活健康学コース

 生活の中における複雑な健康問題を分かりやすく学習し研究するためには、衣・食・住の分野における深い知識と共にそれらの知識を集約できる思考力を必要とします。したがって、本コースでは総合的な視野に立って、研究・教育し、健康について高度で幅広い知識と判断力をもつ人材の養成を目指しています。たとえば、医学、生理学、生化学、環境工学などの専門領域の情報を集約し、分子レベルから生体までの広い範囲にわたって研究・教育を行います。こうした健康についての幅広い知識を深めながら、専門領域における創造性のある研究資質を育てています。
 本コース修了生の進路としては、健康増進関連企業や研究所等における健康増進スタッフ、生活関連企業の研究開発員、官公庁の健康生活関連の職員、製薬、保健・健康関連企業等の研究開発スタッフ、また、地域社会における健康問題の指導者、大学・短大教員などの人材の育成を目指します。さらに、専修免許を持つ中学・高校家庭科教師などが期待されます。


環境生理論
環境の変化に対して、各調節系がどのように相互連関して機能しているかについて論文(主に総説)を精読し、解説する。特に水分欠乏や飢餓状態における自律機能および行動の調節のメカニズムを学ぶ。


環境生理論演習
環境の変化と飲水・摂食行動、生体リズムに関する論文を講読する。論文を読み、その内容を授業参加者の前で紹介し、討論する。


健康医化学
分子生物学と遺伝子工学の基本を学習し、健康についての分子レベルでの理解を深められるように解説する。特に癌や糖尿病などの細胞内情報伝達系を取り上げ、疾病と健康との差異を医化学的アプローチで考察する。


健康医化学演習
バイオテクノロジーの進歩を示すテーマを取り上げ、健康についての分子レベルでの理解を深めるため、最新の欧文論文の講読と討論を行い、医化学的な論点を詳しく解説する。


栄養生理論
ヒトの体は、食品、それらに含まれる栄養素及び関連物質を摂取しなければ、生命活動を維持することができないことを理解し、食事の大切さを学ぶとともに、食に関する情報が氾濫する中、栄養学の基礎的内容を系統的に学習し、健康に必要な知識を選択、習得する力を育成する。


栄養生理論演習
食事・栄養を健康に関わる要因としてとらえ、特に生活習慣病の一次予防のため、適切な食生活を考察できる力の育成を目指す。その際、各種疾患の発症機序、予防および改善における機序について自ら課題を設定し、解決方法を探求するため、国際誌を購読し、知識と理解を深める。


運動医学生理学
運動および環境ストレス時の神経性動脈圧調節をトピックスとして、最近の論文を輪読し、その詳細について討論・解説を行う。また、英語論文を執筆することを前提として、日本人にとって不慣れな英語語法について概説する。


運動医学生理学演習
最近国内の生理学関係の学会において、研究発表は主に英語を用いて行われる。本授業では、運動医学生理学系の研究結果を発表するために、英文アブストラクトの書き方、ポスターおよび口頭発表を英語で行うための基礎的な方法を講義し、演習する。


健康内科学
現代社会における主要な健康阻害要因を概説する。特に精神性ストレスに焦点をあて、ストレス関連疾患の発症メカニズムや予防に関する最新の研究について解説する。さらに、性差による疾患頻度の違いや女性ホルモンであるエストロゲンの影響についても講義する。


健康内科学演習
女性が生涯健康で生きるための基礎データとなる内科学・健康科学的研究を概説する。関連する論文を精読させ、学生各自に発表させる。さらに、実験計画、測定方法、データの処理、結果の解析・評価、結論の妥当性などを討論する。


環境人間工学特論
人間生活は、周囲の生活環境から影響を受けるとともに、様々な生活環境を改善し続けており、生活環境と人間の相互作用の上に成り立っている。生活環境の及ぼす生理的心理的行動的影響について、人間工学的視点で検討を行う。


環境人間工学特論演習
生活環境の人間生活への影響に関する実験や調査の関連文献を講読し、ディスカッションしながら、得られた結果や評価に関する検討を行う。


生体機能調節論
暑熱環境、高所環境、微小重力環境など、ヒトが生活しうる特殊環境下において、生体がどのように恒常性を維持しているのか、その生体機能の調節メカニズムについて解説する。また、生体情報の数学的解析手法についても解説する。


生体機能調節論演習
特殊環境下における生体機能調節に関する論文を読み、学生各自がプレゼンテーションを行なう。特に、実験の背景と実験方法などについて検討し、討論する。


生活健康論 I
(1)体液調節やエネルギーバランス調節と体温調節との関連について、各生理機能系の相互作用に着目して解説する。
(2)糖尿病やがんなど生活習慣病の病態理解は、それぞれの疾病の予防や治療の為に不可欠であるが、ここには食生活環境や遺伝的要因が複雑に関わっている。分子医学の最近の進歩により生活習慣病の様々な病態の本質が次第に明らかになってきており、それらについて概説する。。
(3)健康を保持・増進するためには栄養は重要な因子である。栄養素が不足したり、過剰になったりした場合、どのような障害が発生するかについて概説し、実際に動物とヒトで得られたデータをもとに検討、考察する。最後に、健康を保持・増進するために適切な栄養バランスとは何かについて論じる。


生活健康論 II
(1)運動が、どのようにして健康増進につながるのか、その生理的機構を1)運動と高血圧、2)運動と肥満予防、3)運動と免疫能の観点から講義を展開する。特に自律神経の役割を中心に考える。
(2)健康の保持増進のためにはストレスにうまく対処する必要がある。身体的、精神的ストレスが惹き起こす急性の生体反応や中長期的な心身への影響、更にストレス関連疾患に関して概説する。実際に動物やヒトで得られたデータを解析し、検討を加える。
(3)ヘルスプロモーションの概念の普及や健康増進法の制定など社会システムとしての健康への取り組みはこの数年大きく進んだ。しかし、個人が健康に過ごすためのノウハウをいかにして身につけるかについては未解決の部分も多い。喫煙・禁煙をめぐる諸問題を例にとって、個人が健康に過ごすための社会システムと個人サポート体制の構築に必要な条件について考察する。
(4)健康で快適な生活を送るために、様々な生活環境基準値が決められている。それらについて概説し、その元になっている環境評価指標を取り上げ、人間生活上の意義と特徴ならびに適応限界について考察する。


ヘルスプロモーション論
本科目では、ヘルスプロモーションを作り出すための理論的基盤についての基本的事項について説明するとともに、人を対象とする研究の疫学倫理についても実例をあげて解説する。


ヘルスプロモーション論演習
本科目では、ヘルスプロモーション分野における、疫学倫理規定を遵守した研究計画を立案することを指導する。


生活健康論


生活健康論演習


精神健康特論


生活健康学特別研究
修士論文作成のため、各教員のもとでそれぞれの研究を行う。

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奈良女子大学 生活環境学部 Copyright © Department of Environmental Health, Nara Women's University.