留学体験記<フィリピン>

QQEnglishインターンシップ

2019年10月より半年間、フィリピン QQEnglishセブキャンパス(ITパーク校)でのインターンシップに参加した。週25時間の業務補助を行い、英会話レッスンを週20時間受講させていただけるインターンシップであった。

業務内容には、空港での生徒のピックアップやフロントデスク業務、オンラインレッスンのサポート、教材研究・開発などがあり、私は日本人向けカスタマーサポートの補助業務とオンラインレッスン教師サポート業務に従事した。カスタマーサポート業務では、生徒の要望をくみ取り、適切な対処をすることが必要であったため、クレーム対応のための聞き取り・読解能力やコミュニケーション能力、落ち着いて対応できる精神力及び社会性を養うことができた。
インターンシップでは、「誰かがやってくれる仕事、誰がやってもいい仕事」のアルバイトとは異なり、「自分に割り振られた仕事、自分がやるべき仕事」があった。指示を待つだけでなく、自分で考え、自分で責任を持たなければならず、1つの会社という組織の中で1人の社員として働くことの困難さ、そしてやりがいを知った。
レッスンではスピーキングとリスニングのカリキュラムを重点的に履修した。カランメソッドなどの効果的なカリキュラムを受けることができ、先生方の分かりやすいレッスンにより、QQEnglishで4週間ごとに行われていたプログレステストの結果は大幅に向上した。
また、単純な英語力の向上のみならず、英語の効果的な学習法や教授法も知ることが出来た。教員免許の取得を考慮しているため、TESOLを保持している先生の授業を直接受けることが出来たのも予想外のメリットであった。
休日には、南国のフィリピンならではの楽しみ方ができたのも、素晴らしい経験であった。エメラルドグリーンの海やカラフルな魚たちとサンゴ礁、バナナやココナッツの並木道など、日本では見られない風景を何度も楽しめた。

初めての海外渡航ということもあり、不安もあったが、多種多様な学びが出来る素晴らしい機会であった。ここで得た学びを、自身の研究や教員免許取得、社会でも役立てていきたい。

QQEnglishインターンシップ

私がセブ島へのインターン留学を決めたのは、自分自身のよくばりな性格が故でした。元々長期留学に興味があったのですが、せっかく休学してまで留学するのだから英語だけではなくそれ以外のものも持って帰りたいと考えていたのです。そんな時、大学で新たに、英語のレッスンと海外でのインターンを両方経験できる「セブ島プロジェクト」なるものが始動したことを知り、「探していたのはこれだ!」と即座に応募を決めました。

この留学は、現地の語学学校『QQEnglish』で1日5時間インターンとして働き、4時間英語のマンツーマンレッスンを受けるというものです。仕事の方は、インターンとしてはかなり珍しいそうですが、語学学校での授業のクオリティを管理する部署に配属されました。そこでの私の業務は、新たな教科書の製作と翻訳作業、そして日本人生徒に向けて英文法の授業をすることです。初期の頃、この授業がかなり大変でした。授業で扱うPPTの製作には今まで私が作ってきたものとは比べ物にならないぐらい緻密且つ分かり易いものが要求されますし、塾講師のバイト経験もなかった私は、すぐに授業を組み立てることの難しさに直面しました。しかも、語学学校の生徒さんのほとんどは私より年上でしたので、「こんな小娘が先生なんて不満に思っているに違いない」と内心ビクビクしながら授業をしていました(笑)しかし部署の先輩と上司が何度もフィードバックに付き合ってくださったおかげで、徐々にどういう話し方や見せ方、授業の組み立てが生徒さんにとって分かり易いのかを学び、苦手だったパソコン業務に関しても作業効率が上がっていきました。余談ですが、この経験が帰国後、英語の教員免許取得を私に決意させたのです。

そして仕事が大変だった分、レッスンは私にとって息抜きとも言える楽しい時間でした。フィリピン人の先生方は皆陽気で、授業ではマシンガントークが炸裂します。負けじと私も話すようになり、 その結果スピーキング能力が向上したのではないかと推察しています。
先生方に限らずですが、フィリピン人は貧しい生活の中でも、陽気でおおらかな人が多いように思います。半年経つ頃には私もコンビニで歌を歌いながら買い物していたりしていました(私たちはこの現象を『フィリピンナイズ』と呼んでいましたが)。確かに、フィリピンは発展途上国で生活環境は日本よりかなり劣りますが、それを吹き飛ばすだけのパワーが人に備わっています。一日本人として、その国民性から学ぶべきところは多かったように感じました。
休日には、観光に出掛けました。「セブ島」というとリゾート地のイメージが強いですが、私が住んでいたセブ市内は控えめに言ってもリゾートとは程遠いものでしたので、週末ぐらいはと片道4時間も5時間もかけて観光に行きました。海はどこも信じられないぐらい透き通っていて、この先日本で海水浴を楽しめるのか心配になるほどでした。実はダイビングの免許も取得してみたのですが、あまり楽しさを見出せないままに終わってしまったのはここだけの話です(笑)

セブでのインターン留学は、納得のいかないことや大変なこともありましたが、慌ただしくも充実した半年間でした。全く日本とは異なる環境だからこそ得られた知識や経験をこれからの大学生活、そして将来に活かせられるよう精進していきたいと思います。