誰もがむかし子どもだった。 しかしその子どもがどんな世界を生きているのか、おとなたちは案外知らない。 いや、いま子どもである小学生だって、そのむかし赤ちゃんだった自分のことを知りはしない。 そしてその赤ちゃんもまた遡れば、お母さんのお腹のなかで胎児であり、一個の受精卵だった。 遠いむかしをへて誰もがいまのかたちになってきたのだ。人間をその生成の相のもとに見てみよう。 そこにたったいま生成の過程にいる子どもたちの姿が新たな視点から見えてくる。 子どもたちがこの時代のなかで抱えている問題が、子どもの目線の位置から見えてくる。 そして そこからふたたびいまの私たちを見てみよう。 私たち自身の生きている姿が新たなかたちで浮かび上がってくるだろう。
プロジェクト代表 浜 田 寿 美 男