大学院人間文化総合科学研究科 博士前期課程 情報科学専攻

本専攻では数学、物理、化学、生物という学問の枠組みを越えた学際的自然科学を研究します。計算機の情報処理能力を活用して、極度に細分化された従来の研究分野を情報科学として再構築し、新たな学問分野の創設・研究を目的とします。
概要・教育理念
教育理念
情報科学専攻は次の2点を基本理念の柱とします。数学や物理、化学、生物といった従来の細分化された枠組みを越えて、情報を核とした学際的自然科学を分野横断的に展開し、新しい研究分野を創設して探求すること。そして、時代の要請に応えた高度専門知識を有する人材を養成すること。
これら2つの理念を実現するため、数理情報学講座および環境情報学講座において、多岐多様な分野に関する最先端の研究教育を行っています。
求める学生像
本専攻は情報を軸とする自然科学の多様な研究教育を行っています。従って、従来の科目区分の枠に収まらない学際的な研究分野に興味を持ち、新しい「情報科学」の展開に積極的に関わる意欲のある学生を歓迎します。
本専攻では、情報科学を学ぶうえで必要となる数学の基礎学力やプログラミング能力が求められます。また、専門分野の研究を行うために英語の能力も必要です。
以上の点に関して十分な知識を習得していることを期待します。
授業科目一覧
アルゴリズム特論
並列計算システム特論
人工知能特論
力学系特論
グラフ理論特論
自然変動論
リモートセンシング特論
数理モデリング特論
生体情報学特論
大域情報学特論
ネットワーク特論
計算機システム特論
情報システム特論
数式処理特論
数理情報学コース
本コースでは、情報に内在する数理的、論理的構造を解析し、新たな情報体系を構築するための理論的研究およびその理論的基礎に基づく応用的研究を行います。計算機に関連した基礎的研究として、計算機トポロジー、言語処理、数式処理、並列処理を対象にし、また、計算機の応用的研究として、脳情報処理とニューラルネット、画像解析とパターン認識、種々の人工知能関連分野の研究を行います。
環境情報学コース
本コースでは、情報処理技術を応用して、地球環境と生命現象について研究します。画像処理や可視化技術を用いて、衛星リモートセンシングデータから地球環境変動の研究を行います。数理モデルを用いて、地球環境変動のメカニズムを研究します。また、数理モデルを用いて、生態系の構造や進化を含む生命現象一般に関する理論研究を行います。