理学部・大学院HOME > 学部・大学院概要 > 学部長からのメッセージ

学部長からのメッセージ

 皆さんは、身のまわりのものや様々な自然現象を不思議だと感じた経験はありませんか。理学(サイエンス)は、様々な自然現象がどのようにして起こるのか、また、なぜ起こるかを解き明かし、さらに人間社会に役立つような応用的な技術開発へと私たちを導いてくれます。また、サイエンスの知識はありふれた身のまわりのものにも人類の知恵が凝縮していることを気づかせてくれます。

 奈良女子大学理学部では、高いレベルの基礎科学の教育・研究活動を通じて問題発見・問題解決能力を持つ女性リーダーを育成してきました。しかし、科学の進歩発展にともなう現代社会の急激なグローバル化、価値観の多様化、予測困難な自然・社会現象の変動などに対応できる広い視野と深い専門知識を持つ人材の育成は急務となっています。そこで、数学と物理学が融合・連携して教育を行う「数物科学科」と、化学、生物科学、自然環境学が融合・連携して教育を行う「化学生命環境学科」の2大学科体制を平成26年度からスタートさせました。これにより「高いレベルの理学の教育と、活発な研究活動への参加を通じ、より広い視野に基づく問題発掘・問題解決能力を持った学生を育成するとともに、女性が学び研究しやすい環境での自律的な活動を通じて次世代の課題にリーダーとして取り組むことのできる教養豊かな女性を社会に輩出すること」を目指しています。

 奈良女子大学は、日本に二つしかない国立の女子大学として女性人材を社会に輩出することで、男女が互いに尊重しあいながら、それぞれの個性や能力を十分に発揮できる社会(男女共同参画社会)の実現に向けて寄与してきました。しかしながら、我が国の科学技術分野での女性の割合は今なお低いのが現状です。本学では、女性研究者支援のための様々な取り組みを行い、教育研究環境の整備に努めています。

 理学部のカリキュラムでは、まず、それぞれの専門分野を学ぶための基礎として、さまざまな全学共通教養科目やキャリア教育科目、および学部・学科共通科目を学びます。そこで、大学生としての広い教養を身につけるとともに、時には高校で学習してきた内容を復習しながら理系の基礎を学んでいくことができます。その後、学科・コースの専門の講義や実験・実習・演習を通じて専門の深い内容を学ぶとともに、少人数で行う卒業研究や課題研究に無理なく移行するように配慮されています。卒業研究では各研究室に所属して最先端の研究に参加します。このようなカリキュラムを通して、世界に通じる科学的思考力、実験技術などを身につけることができます。

 あなたも、奈良という自然に恵まれた環境と女性に配慮した教育研究環境の中で、新しい教育体制のもと、一緒に素晴らしい理学の世界を旅してみませんか。