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大学院人間文化総合科学研究科 博士前期課程 化学生物環境学専攻

物質、生物、地球環境を総合的に考える

 化学生物環境学専攻は、基礎から先端に至る研究教育の実践を通して、物質や生物、およびそれらをとりまく地球環境を総合的に捉え、急速に変化しながら多様性を増す現代社会の理系分野において活躍できる人材の育成を目指しています。

カリキュラムの概要

 化学生物環境学専攻では、教養科目群、化学系科目、生物科学系科目、環境科学系科目より成る広範なカリキュラムの中から自身の興味、専門、目標に応じて科目を選択し、履修することができます。それぞれの科目は1/2セメスター、1単位科目としてほぼ毎年開講されるため、博士前期課程の2年間を通して柔軟に履修計画をたてることができますし、任意の1/2セメスターと夏季休業や春季休業を組み合わせ、比較的まとまった時間を短期海外留学や学外での研修活動にあてることも可能です。

【教育の内容と方法】
 1年次には理系分野の基礎となる教養科目群を中心に履修します。これらの科目は実践的な研究を推進するために必要な基礎知識の修得と再確認を目的とするものです。これらの科目を履修することで、学内の進学者はもとより、他大学からの入学者や学際領域の研究に携わる者など、多彩な学習履歴を持つ学生が研究の基盤となる知識を修得することができます。学部教育と大学院前期課程をつなぐ6年一貫プログラムでは、これらの科目が学部学生による先取り履修可能科目となっています。教養科目群には研究倫理について学ぶ科目も含まれており、研究推進に必要な倫理観を養います。
 1年次後半からは、順次、専門的で高度な内容の専門群を中心に履修していきます。科目の内容をわかりやすくするため化学系、生物科学系、環境科学系の3系統に大別していますが、基本的には各自の興味と関心に基づいて自由に履修することが可能です。
 博士前期課程の2年間を通して化学生物環境学特別研究とセミナー科目を履修します。2年間に渡る実践的な研究活動を通して、専門的な知識や課題発見能力、解決能力を身につけます。また、学会活動やセミナーでの発表を経験することで、必要な情報を収集して精査し、論理的な思考に基づいて得られた結論を発信するためのプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を身につけます。

求める学生像

 化学生物環境学専攻では、自然科学全般に興味を持ち、所属するコースで高度に専門的で実践的な研究教育を通して専門知識を修得し、自ら問題点を発掘して思考し解決する能力を身につけ、将来は社会において広く活躍する意欲のある学生の入学を求めます。そのためには、大学の学部において数学や自然科学、あるいは工学や農学など理系の基礎および専門知識を修得していること、実験や実習、演習、卒業研究やセミナーなどを通して問題発掘とその解決に向けた取り組みについて経験を積んでいることが必要です。最先端の科学を研究する上で英語は必要不可欠ですので、英語について十分な能力を備えていることを望みます。また、論理的な日本語で表現するためのコミュニケーション能力も必要です。