社会情報学コース(2021年度以前入学者向けコース紹介)

社会情報学コース(2021年度以前入学者向けコース紹介)

人文社会学科は、令和4(2022)年4月入学者から履修コースを再編し、全3コース制になる予定です。
くわしくは文学部トップページの「お知らせ」に順次公表される案内をご覧ください。


コース紹介

私たちの生きる現代社会は、日常的な人間関係からグローバル社会にいたるまで、ひとと地域の複雑なネットワークによって成り立っています。本コースでは、社会学と地域情報学を専門的に学び、人々のつながり(=社会)と空間のつながり(=地域)を読み解くことによって、現代社会の諸問題への処方箋を探ります。具体的には、家族、医療、コミュニケーションとネットワーク、組織、政治、格差と不平等、都市の成り立ち、コミュニティとまちづくりのほか、さまざまなテーマ・領域を扱います。

これらのテーマについて調べるために、アンケート調査、社会ネットワーク分析、フィールドワーク、聞き取り調査、地理情報システム(GIS)による空間分析といったさまざまな社会調査・地域調査の技術を身につけます。また、指定科目を修得することで、「社会調査士」資格を取得すること<注>ができます。

<注>社会調査士の申請資格については、平成29年度入学生までが対象です。

スタッフと専門分野

  • 石崎研二(都市地理学・地理情報科学、都市の立地論、GISを用いた立地分析)
  • 水垣源太郎(政治社会学・組織社会学、社会ネットワークと政策効果、官僚制の組織分析)
  • 林拓也(計量社会学・社会階層、階層・職業観などに関する社会調査と計量分析)

授業で取り上げる主なテーマ

  • ポピュラー文化と消費行動
  • グローバリゼーションと民族問題
  • 家族と労働
  • ジェンダーと相互行為
  • 就業と格差
  • 都市化と郊外化
  • 地理情報システム
  • 歴史的景観の保全
  • 多重債務と現代資本主義
  • ライフ・ストーリー
  • 薬害・社会問題
  • 社会調査法

卒業論文のテーマ (近年の卒論より)

  • 介護分野における外国人労働者の語られ方
  • ひとり親世帯に育つ子どもの教育期待の形成
  • 親子近接別居からみた住宅地の持続性
  • 「名づけ本」にみる命名規範の変容
  • 若者の「ひとりぼっち回避規範」をめぐる言説の変遷
  • 犯罪被害者報道をめぐる法案審議過程
  • メディア接触と政治的態度
  • 地方自治体の教育政策における塾との連携
  • 女子大学生のキャリア選択に影響するジェンダー要因
  • 地域子育て支援におけるファミリー・サポート・センターの役割
  • ヒットソングから見るロマンティック・ラブ・イデオロギー
  • 家族の範囲をめぐる意識の性差と世代差
  • 女子大学生のパーソナルネットワークがストレスに及ぼす影響
  • 高齢者の利用実態からみた路面電車の役割

卒業生の主な進路

  • 【民間企業】タキイ、日新電機、小林製薬、日本化薬、高島屋、中国電力、愛知銀行、北陸銀行、毎日新聞、東海テレビ、チューリップテレビなど
  • 【公務員等】京都府庁、香川県庁、沖縄県庁、奈良市役所、彦根市役所など
  • 【進学】本学大学院など

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