教育学・人間学コース
西村 拓生 NISHIMURA Takuo |
教授 |
たとえば音楽、たとえば芝居−−それらのパフォーマンスに接したり、自ら演じたりして、自分が根底から揺り動かされ、変容したように感じた経験はありませんか。そのような美的な経験が人間形成にとって重要な意味をもつ、という考え方が、洋の東西を問わず古代から存在しました。それらの思想の検討を通じて、現代における美的経験の人間形成的意義を問い直したいと思っています。
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伊藤 一也 ITO Kazuya |
准教授 |
教育人間学とは、教育において、教育との関係において人間のあり方を問う学問です。その際、教育というのは、広く人間の文化的営為として考えることができます。私は、現在では特にオランダの教育学者であるランゲフェルトの教育人間学に興味をもって研究しています。
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保田 卓 YASUDA Takashi |
准教授 |
義務教育をはじめとする学校教育制度は近代になって整備されましたが、その背景には産業化・都市化・情報化など社会全体の構造変動がありました。高校ばかりでなく大学や大学院までもが進学率を伸ばしつつある今日、教育はますます社会に浸透し、そして固有の価値と論理をもって行われ、語られています。こうした現代教育の在り方を、社会システム理論という道具を使って研究しています。
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柳澤 有吾 YANAGISAWA Yugo |
教授 |
「ひとそれぞれでいい」「個人の自由」といった言葉の背後には、旧来の抑圧的制度や規範からの解放だけでなく、拠りどころを失ってアトム化する人間の姿も垣間見えます。のめり込むように何かを妄信するのもその反動かもしれません。自己と他者を隔てているもの、あるいは自己と他者を繋ぐものはいったい何なのか、現代社会の倫理的諸問題を通して考えていきたいと思っています。
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功刀 俊雄 KUNUGI Toshio |
教授 |
私の「からだ」は誰のもの? 「身体の自由」って何? 人の命はどれだけ大切にされてきたのだろうか? 国家・社会・親密圏・個人との関わりで「からだ」はどのようなものとして捉えられ、どのようなものとして教育されてきたのだろうか? あるいはまた、そこでは「からだ」の科学はどのような役割を果たしてきたのだろうか?
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鈴木 康史 SUZUKI Koshi |
准教授 |
近代日本を「身体」という視点で切り取ると何が見えてくるでしょうか。既存の学問では見えなかったさまざまな領野の思わぬつながりが見えてきます。遊び、健康、スポーツはもちろん文学、思想、政治、経済からマンガや音楽まで。歴史学、社会学の方法を援用しながら、こうした多様な領野を横断し、文化史、社会史、思想史的な研究を行っています。
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