歴史学コース

大学院へのいざない

歴史学コース

1.概要 | 2.こんな授業があります | 3.院生在籍状況 |
4.修了後の進路 | 5.他大学との連携・研究会活動 | 6.修士論文タイトルデータ

1.歴史学コースの概要

写真

 本コースは、日本史、東洋史、西洋史の各分野から構成されており、歴史学を総合的に勉強する場を提供しています。
各分野のスタッフが同じコースにいるため、幅広い視点から歴史を考えることができます。さまざまな地域のアイデンティティについて、あるいは、いろいろな時代の政治、文化、社会のありようについて、自分の関心を生かしながら、勉強していくことができるコースです。特に、奈良という場所は、いながらにして歴史を感じさせてくれるところです。
こうした環境のなかで、あなたも、自分の興味や関心を学問の世界で深めつつ、その成果をユニークなものに育ててみませんか。
各教員の研究内容は、教員紹介および「研究者総覧」ページを参照してください。ただし、院生の皆さんは必ずしも教員の研究領域にとらわれる必要なありません。それぞれの問題意識に応じた自由なテーマをそれぞれ扱い、質の高い修士論文の作成をめざしてください。

2.こんな授業があります

 修士論文の作成を進める演習授業等の他に、次のような内容の特論科目が開講されています。これらは、毎年異なるテーマで教員それぞれの専門的な研究領域を講じるものです(*印は学外からの非常勤講師による講義)。

講義のテーマあれこれ(昨年度以前の例も含む)

日本社会史・日本文化史関係

「歴史家」の語り口*・「依存」からみた日本中世社会・古代・中世の時空認識・東アジアのなかの南都復興*・「依存」と「理性」から考える「近代」の成立・近代天皇制の成立 『古事記』から『古事記伝』へ"・日本認識の変容・京の祭と統治空間・神国思想をめぐる諸問題*

アジア社会史関係

『海国図志』にみる情報空間、近代中国の対外関係史-対アメリカを中心に*、外交交渉からみる近代中国史*、経済史の視点からみる東アジア史*

西洋社会史関係

古代ギリシア史における小アジア*・中世後期ヨーロッパ豪華写本Tacuinum Sanitatis・第一次世界大戦期のイギリスの女性たち*・近現代フランスにおけるフランス人と外国人の関係・ローマ帝国の実像と表象に関する研究*・中世盛期・後期のフランス王権*・1920年代ベルリンの住宅建設運動*フランス人民戦線の歴史

3.院生在籍状況

現在、本コースの在籍院生数は、分野別に次のようになっています。きめの細かい少人数教育が特徴です。

歴史学コース(大学院博士前期課程)在籍者数(平成24年度4月現在)

日本史8名 西洋史7名 東洋史2名
計17名 (うち外国人学生 2名)

4.修了後の進路

本コース修了後進路は大きく二つに分かれます。ひとつは就職、もうひとつは博士後期課程への進学です。
就職先は、一般企業以外にも、中高の教員、官公庁、メディア関係など多岐にわたっています。高等学校で歴史を担当する教員、市役所や県庁の職員、海外で交渉にあたる政府職員、企画展示を通して人々を歴史の世界に誘う学芸員、日々取材に走り回るカメラマンなど、修了者(採用決定による中退を含む)たちは多方面で活躍しています。
いっぽう、修了者のなかには、大学教員といった教育・研究職や研究を生かした専門職の道をめざして、博士後期課程に進学する人もいます。進学先は本学が中心ですが、京都大学、東北大学など他大学大学院に進むケースもあります。

5.他大学との連携・研究会活動

他大学大学院との単位互換制度があります。京都大学大学院(文学研究科・人間環境学研究科)や神戸大学大学院(文学研究科)など提携をしている大学大学院の授業を在学中に受講し、単位を取得することが可能です。さらに履修登録により先方大学の図書館の利用が可能となる場合もあるので、研究の幅を広げることができます。

研究活動紹介

史学会と『寧楽史苑』

奈良女子大学史学会は、歴史学の研究・教育の発展と会員相互の親睦をはかるために、会誌『寧楽史苑』の発行、月例会を中心とした研究会、秋の総会とそれに伴う講演会やシンポジウムの開催などを行っています。歴史に関係する奈良女子大学教員・在学生・卒業生が会員です。
『寧楽史苑』は、史学会が毎年一回発行している会誌です。大学院生や教員の研究論文が主に掲載されています。時には優秀な卒業論文が掲載されることもあります。月例会の研究報告の概要も載せられていますので、大学院生の研究内容を知ることもできます。

現物は、webcat等で検索の上、所蔵している大学図書館でご閲覧ください。

その他の研究活動

以上のほかに、在籍者がこれまで参加してきた研究会としては、次のようなものがあります:日本史研究会、大阪歴史学会、関西中世史研究会、関西フランス史研究会、関西イタリア史研究会、関西ベルギー史研究会、近代社会史研究会、関西政治史研究会、ハプスブルク帝国史研究会、母子衛生学会など。

6.修士論文タイトルデータ

大学院前期課程の最終的な修学目的は、それぞれのテーマで質の高い修士論文を作成することにあります。これまで提出された修士論文タイトルには下記のようなものがあります。

日本史

  • 貴族の生活文化と「唐」意識
  • 東大寺造営における大勧進と勧進聖-重源その後-
  • 天理教分派ほんみちについての研究
  • 中世における来世観の変遷
  • 日蓮宗における受不受論議
  • 貨幣史論
  • 近代国家と神社神道
  • 仮名成立の歴史的意義
  • 労働力動員からみる領主制の一断面-余剰労働力社会としての中世社会像構築にむけて-
  • 戦後日本とヤクザ-日本社会の構造を探る-
  • 梁啓超と孫文-神戸日華実業協会を通して見る神戸華僑の在り方-
  • 鬼神論考
  • 形成期における茶の湯の思想について
  • 大麻の日本史
  • 明治初期における法と人間を巡る対立-江藤新平による民法作成の意義-
  • 『愚管抄』の歴史記述と歴史認識
  • 室町幕府の京都支配 -掃除の在り方をめぐって-
  • 1930-40年代の国家観
  • 明治維新論
  • 近世仏教における肉食妻帯問題について

東洋史

  • 近代上海における女子教育-愛国女学校を中心に-
  • 中国の中秋節
  • 中国における西洋音楽の受容-特に国立音楽院を中心に-
  • 清末中国における国際法の受容
  • 乾隆帝と圓明園造園
  • 清末中国における人種論の梁啓超
  • 清末における留学政策 -留学帰国者を対象とする官僚登用制度を中心に-
  • 19-20世紀転換期における黄禍論と中国 -特にアメリカ合衆国との関係を中心に-
  • 清末、直隷省における治安維持制度改革
  • 19世紀中国における紙幣論について

西洋史

  • ブルゴーニュ・ハプスブルク期ネーデルランドの領域問題
  • 16世紀ヴェネツィアにおける都市計画
  • 西洋史 中世末期フィレンツェにおける女性
  • プランタジネット家支配下におけるブルターニュ
  • ルイ14世治下のカミザール戦争
  • 第一次世界大戦下のカナダ移民
  • リソルジメントにおけるミラノ1848年革命の意義
  • 古代ギリシア人の死生観
  • 12世紀におけるパリの首都化
  • 19世紀イギリスにおけるコンサート文化の研究
  • フランス第二帝政期の労働者世界
  • 東欧のユダヤ人とシオニズム
  • 近代イタリア聾教育と聖職者
  • ローマ帝政初期における政治雄弁術
  • バイユーのタペストリー
  • ジャンヌダルクのイメージに関する一考察

pagetop