他大学からの進学

大学院へのいざない

他大学からの進学

言語文化学専攻日本アジア言語文化学Aさん

研究テーマ

私は、梶井基次郎「檸檬」について研究しています。「檸檬」は高校の授業で初めて読んだ作品でしたが、読み進めていく内に好きになりました。「檸檬」は短い作品ですが、その中には黄・赤・黒等多彩な色が表現されています。その色の描き方について、私は梶井基次郎がセザンヌやゴッホ、カンディンスキーの絵画作品から影響を受けたのではないかと考えています。卒業論文では、梶井基次郎がセザンヌから書く事の「熱意」を学んだ、という事は発見出来たのですが、それをどの様に作品に生かしていったのか、という点については不十分なまま終わってしまいました。その反省をふまえ、大学院では、梶井基次郎の書簡や友人達の話からどの様に見たもの、感じたものを作品に反映していったのか、という事について研究しています。また、「檸檬」は京都が舞台とされており、当時の京都と「檸檬」に描かれている京都との違いについても研究しています。

大学院生とは

大学院生は大学生とは違い、「研究する」という事にしっかりと自覚を持つ事が大切だと思っています。大学生は一般教養も多く、広く学ぶ事が出来ると思いますが、大学院生は大学で勉強、研究した事をより深く学べる時間がありますし、また、そういう場であると思います。また、大学生は与えられた課題をこなしていく、という事が多いですが、大学院生は自分から進んで考え、そして研究をしていく、という態度が必要です。

他大学から来てみた奈良女大学院

奈良女子大学で研究する環境としては、先生との距離も近く、何か疑問があればすぐに相談が出来、周りの院生も演習での議論や院生研究室での会話などをとおして自分では気づかなかった読みを気づかせてくれます。私自身、他大学からの入学だった為に最初は奈良女子大学に馴染めるのか心配でしたが、奈良女子大学はアットホームな雰囲気で、すぐに慣れる素晴らしい環境が整っていると思います。

遠距離通学を活かす

私は和歌山から2時間半かけて通学していますが、電車の中で本や論文を読んだりと通学時間を有効活用しています。私がなぜ奈良女子大学の大学院を選んだのかというと、奈良女子大学の学生・院生はしっかり研究しているというイメージがあったからです。実際、研究熱心で真面目な院生が多いと思います。

バイトと研究の両立法

バイト等との折り合いのつけ方ですが、私は家庭教師を今現在も続けています。大学院は、授業数も大学生の時ほど多くないですが、その分自分で調べる時間が大切になってきます。沢山バイトを入れてしまうと、その様な時間がなくなってしまう為に私は週2回90分の家庭教師だけをしています。ただ、夏休みや春休み等長い休みの時には短期のバイトを入れたりもしています。

入試アドバイス

大学院入試を受ける為の勉強としては、大学で学んできた事をもう一度勉強し直す事が大切だと思います。また、過去問題を取り寄せてどの様な問題が出されているか、という事を研究しそれを視野に入れながら勉強すると良いのではないかと思います。他大学から受験される方もいらっしゃると思いますが、入学すればすぐに周りの人達とも仲良くなれますし、アットホームな雰囲気の中で研究が出来ると思うので、心配しなくても大丈夫です。頑張ってください。

人間行動科学専攻教育学・人間学コースBさん

奈良女の大学院に進学したいと思った動機・経緯

もともと学校の先生になりたいという夢があって、大学で勉強していたのですが、大学の学部が教育を専門としている学部ではなく、大学院に進み専門性を深めたいと思ったのがきっかけです。また、在学していた大学のゼミの先生や幼い頃から家庭教師に来て下さっていた先生方が本学大学院を卒業しておられて、先生方から奈良女についてお話を聞くうちに、「奈良女で学びたい!」「先生方のような教師になりたい!」と思うようになり、本学に進学を決意しました。

他大学出身で本学大学院を受験するにあたっての苦労

まず、指導して下さる先生にどのようにコンタクトを取れば良いのかわからず、苦労しました。私の場合は大学の入試課の方にお願いして先生にアポイントメントを取ってもらいました。先生と初めてお会いしたときは、とても緊張しましたが、私の研究テーマについて真剣にお話を聞いて下さって、ほっとしたのを今でも覚えています。

他大学出身で大学院に入学してからの苦労

年度の初めに各専攻コースでガイダンスがあり、そこで単位の取り方やどこの部署へ相談にいけば良いのかなど先生方が説明して下さるので、そんなに苦労したという記憶はないですね。また、何かわからないことがあっても、先生方や先輩が親切に教えて下さるので、私も入学当初は、ここぞとばかりにどんどん質問していました。遠慮せずにどんどん聞くことで、先生方や先輩方とお話するきっかけができますし、仲良くなると色々な情報を教えてもらえますよ(笑)。

教師や身近な院生とのコミュニケーション

とても気さくな人が多いです。同期の院生だけではなく、先生方や先輩方ともプライベートなことについてもお話することがありますし、奈良女は留学生が多いので異文化交流にもなりますよ。また私は、時間が合えば遊びに出かけたり、食事に行ったりもしています。和気あいあいとした雰囲気のなか、学生生活を満喫することができます。

本学大学院に進学して良かったと思う点

実は私は、大学院から小学校教諭の免許を取り始め、1年生のときは非常に忙しい生活を送っていたのですが、そんな中でも附属小学校、附属中学校に授業見学に行かせていただいたり、教育実習でお世話にもなりました。自分自身は公立の学校に通っていたので、色々な学校を見ることができ、将来教員を目指すにあったっての糧となりました。奈良女は、幼稚園から大学院まですべての組織や先生方が、連携・協力して学生を支えて下さいます。奈良女ならではの貴重な経験や機会に巡り合うチャンスがたくさんあります。

他大学出身(在籍中)で本学大学院への進学を検討している人への応援メッセージ

少しでも興味や進学したいという意思があれば、是非一度大学院のオープンキャンパスに参加してみて下さい。事前にホームページから申し込んでおけば、先生が研究についての相談に応じてくださいますし、入試課の方も様々な相談事に対応してくれます。 他大学からの進学となると不安なことやわからないことがたくさんあると思いますが、まずはオープンキャンパスに参加したり先生に面会したりして奈良女のことをたくさん知って下さい。一歩踏み出すことはとても勇気がいることですが、奈良女はその期待に必ず応えてくれる学校だと思います。皆さんが、奈良女の門をくぐって下さるのを楽しみにしています。

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