文化メディア学コース

大学院へのいざない

文化メディア学コース

令和5年度よりコース再編を行う予定です。詳しくはこちらをご覧下さい。

ごあいさつ

写真

文化というものを見渡せる大きな視野が、今の日本には求められています。
 私たちのコースで取り上げられることの多い、ミュージアム・観光・民俗芸能・まちづくり・地域メディア・大衆文化・ポピュラーカルチャーなどは、これまで、別の学問領域で研究され教えられてきました。しかし現実の社会では、これらのものは一体となり切れ目なく人びとの生活のなかに入り込んでいます。
 その全体を見渡すために、私たちは、「文化メディア」という研究の場を作りました。それは、文化を、ダイナミックに、つねに創造され何かを伝えるものとして捉える見方です。
 スタッフは、文化社会学・人文地理学・民俗学・文化人類学・考古学などの観点から「文化の力」に関心をもって研究を続けてきました。
 本コースで学ぶことで、過去と現在の文化動向を見すえ、未来への新鮮な提言もできるような素養とセンスが培われることでしょう。大学院では、文化メディアという広くて柔軟な場に席をおきつつも、上記のような学術分野をどれか一つ自分の土台にして学んでほしいと考えています。
 みなさんが現代社会における文化のあり方に興味を抱き、「文化メディア学コース」のある本学の大学院の扉をたたいて下さることを願っています。
 また、学部には、私たちの大学院に対応する、文学部人文社会学科文化メディア学コースがあり、多くの学生が学んでいます。大学院に興味をもってくださった方は、ぜひ、学部の文化メディア学コースのホームページもご覧ください。
 歴史的な文化環境と大都市への近さ。この双方を備えた奈良は、文化への複眼的な思考をじっくり身につける理想的な場所です。ここが、あなたにとって新しい発見の場となることを願っています。

奈良女子大学大学院文学研究科人文社会学専攻
文化メディア学コース・担当教員一同

授業科目

  • 文化社会学特論
  • 文化人類学特論
  • 比較文化社会学特論
  • 地域コミュニティ学特論
  • 演習指導
  • 地域文化資源コンテンツ制作実習A・B

授業内容ミニ紹介

大学院は、学部と違い、みなさんが「プチ研究者」になることが求められます。したがって、それぞれの教員が開講する演習を選んで受講し、そこで発表と議論を重ねて行くことで、自分の研究を自ら作り上げていきます。

地域文化資源コンテンツ制作実習B

奈良の伝統的な祭礼の取材をとおして、調査と記録撮影の方法を実践的に学びます。撮影機器の操作や撮影データの編集、ファイルの形式変換やDVDの制作、動画アーカイブズの構築等についての知識も深めることができます。

文化メディア学Q&A

Q:本コースで学ぶと、学問分野的には、どのような専門知識が身につきますか?
A:文化社会学・民俗学・文化人類学・人文地理学・観光学などです。これらは、本コースを主に担当する教員の専門領域です。

Q:在学中に将来へのアドバイスなどあるのですか?
A:本学では学部生から大学院博士後期生までの在学生を対象にした、様々なキャリア関連授業や講演会などが行われています。こうしたものに(学部/大学院かかわらず)積極的に参加することで、自分の進路・キャリア形成にとって大変参考となると思われます。

修論テーマ(本コース担当教員が過去に指導した修士論文タイトルより)

  • 「ニヒリズム超越の可能性としての癒し産業」
  • [「社会学的拡張現実技術研究ー多角的視点からのメディア分析の試みー」
  • 「武力紛争における妥協」
  • 「文化遺産の〈真正性〉 ―世界遺産「麗江旧市街」の事例から―」
  • 「ツーリズムと文化的アイデンティティ」
  • 「自刃における主意と強制、公と私―切腹への社会学的パースペクティブ―」
  • 「寄席芸としての安来節―その都市的受容と展開―」
  • 「メディアとしてのモニュメント」
  • 「芸術至上主義の社会学―〈ベートーヴェン〉にみる芸術と近代―」
  • 「記念植樹論―育つ記念碑の社会学―」
  • 「観光都市のイメージ形成と課題―海外版旅行案内書にみる〈大阪〉を事例に―」
  • 「『乙女ゲーム』世界のエスノグラフィー」
  • 「『廃墟』へのまなざし―文化社会学的研究―」

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