学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
♦ 人文科学専攻
教育理念と目的
人文科学専攻は、歴史学、言語学、文学、社会学、地理学、心理学、教育学、哲学などの多様な学問分野から構成されています。これらはいずれも人文科学の根幹をなす学問分野であり、本専攻では高度な専門教育を通して、それぞれの学問領域の研究を深化させることをめざします。ただし、近年の人文科学には、自領域にとどまらず他領域との関わりの中で知を探究する複合的で学際的な視野も必要とされています。
本専攻の目的は、上記の人文科学系の学問分野における高度な専門知識を身につけ、学際的な視野にもとづく研究能力と実践的な分析能力を培い、自らの考えや研究成果を発信する研究者を育成することにあります。
身につけるべき力
本専攻は、「比較文化学講座」と「社会人間学講座」の2講座から構成されています。
比較文化学講座においては、歴史や文学、言語に対する深い専門知識と、自国及び他国、他地域の多様な文化への幅広い学際的な視野にもとづいた研究能力を備えることを特に重視しています。また、歴史都市「奈良」で研究する利点を生かして、日本、アジアと欧米の様々な文化を比較文化論の視点から分析する力、多様な観点からの総合的な知の探究を実践する力、内外に向けてそれを発信する力を身につけることを求めています。
社会人間学講座においては、社会、文化、地理環境、人間関係、教育などに関する総合的で高度な知識と理論を十分に備え、個々の領域での独創的かつ専門的な研究能力と実践的な分析能力を身につけることを特に重視しています。また、社会と地域に関する諸課題に取り組むための方法論を習得し、人間行動の統合的探究及び生活環境の構築に貢献する実践力やその成果を内外に発信する力を身につけることを求めています
学位授与の要件
上記の資質・能力を身につけ、所定の期間在学して所定の単位を取得し、かつ必要な研究指導を受けたうえで博士論文の審査及び最終試験に合格した学生に博士の学位を授与します。付記する専攻分野の名称は「文学」、「社会科学」、「学術」のいずれかで、学位論文の内容が文学に関連した内容が主である場合には博士(文学)、社会科学に関連した内容が主である場合には博士(社会科学)の学位を授与し、複合的・学際的な内容が多く含まれていたり学際領域の分野に該当したりする場合には、博士(学術)を授与します。
♦ 生活環境科学専攻
教育理念と目的
生活環境科学専攻は、生活に根ざした理論と実践の総合的学知を提供し、主体的でリーダーシップを発揮でき、幅広い知識と高度な研究能力、技術を備え、高度職業人として社会に貢献する人材を養成します。
身につけるべき力
・広い視野に立って生活環境科学に関する知識を探求するための論理的思考力
・高度な専門職として活動するための確固たる課題解決能力と企画提案・遂行力
・豊かな学際性と、現代社会の諸課題に提言しうる実践性とを備えた研究能力
学位授与の要件
上記の資質・能力を身に付け、所定の期間在学してカリキュラム・ポリシーに沿って設定された授業科目について所定の単位を修得し、かつ必要な研究指導を受けたうえで博士論文の審査及び最終試験に合格した学生に博士の学位を授与します。付記する専攻分野の名称は「生活環境学」、「社会科学」、「情報科学」、「理学」、「学術」のいずれかで、学位論文の内容が生活環境学に関連した内容が主である場合には博士(生活環境学)、情報科学に関連した内容が主である場合には博士(情報科学)、理学的な内容が位置を占める場合には博士(理学)、社会科学に関連した内容が主である場合には博士(社会科学)の学位を授与し、複合的・学際的な内容が多く含まれていたり学際領域の分野に該当したりする場合には、博士(学術)を授与します。
♦ 自然科学専攻
教育理念と目的
自然科学専攻は、数学、物理学、化学、生物学、環境科学などの理学系の多様な学問分野から構成されています。これらは自然科学の基礎をなす学問分野であり、自然に関する体系的でかつ最先端の知識が凝縮されています。また、自然をより深く探求するのに必要な基礎的な方法論を与えてくれます。本専攻の目的は、上記の自然科学の諸分野における専門教育と研究を通して高度な専門知識を備えるとともに、広い視野と科学的な手法に基づく問題解決の方法に習熟し、それを社会に還元することで大学や企業、研究所等様々な場所で活躍できる人材を育成することです。
身につけるべき力
本専攻では、数学、物理学、化学、生物学、環境科学などの自然科学に関する深い知識を基本として、基礎科学的視点、応用科学的視点を備え、自然現象あるいは人間と自然や社会が関わる新しいタイプの現象や課題を総合的にとらえることができる広い視野を備え、専門分野で国際的に通用する能力を身につけた人材を養成します。
本専攻は、数学、物理学が相互に協力しあう「数物科学講座」と、化学、生物学、環境科学が相互に協力しあう「化学生物環境科学講座」の2講座から構成されています。
数物科学講座においては、数学、物理学が連携した高度、かつ最先端の教育・研究を通じて、基礎科学としての数学と物理学の高い水準の専門的知識と技能を備えるとともに、基礎科学的視点、応用科学的視点から、自然現象あるいは人間と自然や社会が関わる新しいタイプの現象や課題に取り組み、広い視野と深い専門知識を基盤にして諸現象を理解し課題を解決する能力を持ち、高度化した現代社会の中で活躍できる力を身につけることを求めます。
化学生物環境学講座においては、先端的な学術研究の実践を通して物質や生物、あるいはそれらをとりまく地球環境を総合的に捉える視野を身につけ、学問体系の深化に寄与のできる独自性、独創性に富んだ研究課題を自ら立案し、その学術研究を遂行して問題を解決できる能力を身につけることを求めます。
学位授与の要件
自然科学専攻において定める所定の単位履修要件を満たし、学問や社会の発展に貢献できる研究成果を得て学位論文またはそれに相当する成果を提出した学生に博士の学位を授与します。付記する専攻分野の名称は「理学」と「学術」のいずれかで、学位論文の内容が理学に関連した専門分野の内容が主である場合には博士(理学)の学位を授与し、複合的・学際的な内容が多く含まれていたり学際領域の分野に該当したりする場合には、博士(学術)を授与します。
博士論文審査は、当該の研究分野において独創的な研究成果を含む論文、あるいは、当該分野の専門家として高度な能力を有していると評価できる論文を対象とする。博士論文の審査においては、次の点を考慮しながら評価を行う。
- 研究の目的と意義が明確に設定され、適切な研究方法が選択されていること。
- 先行研究が適切に検討・吟味されていること。
- 論文構成・論旨展開が妥当であること。
- 主張に独創性があり、当該分野の学問研究に一定の貢献をしていること。
- 文章表現が妥当で、引用等が適切になされ、学術論文としての体裁が整っていること。
