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人間生活は環境との調和を基調とした健康・安全・快適を目標として,人間と様々な環境との共生的な相互作用の中で営まれるものであり,その中で人間は身体と生命活動の恒常性を維持しています。身体生命活動と環境との調和した共生を図るための自然科学的な知見の蓄積を,本専攻で担います。
微視的及び巨視的視点から人間環境に関わる諸問題を総合的に教育研究し,人間とそれを取り巻く環境との共生の道を探求するには,これらの階層的な生命現象及び生命体と環境との相互的作用を,深く掘り下げて研究するだけでなく,それらの間の共生的調和を図るため融合かつ学際的に教育研究することが必要です。
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機能性物質科学講座
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本講座は,物質を分子レベルのミクロな構造・反応からマクロな機能に至るまで組織的・総合的に扱います。すなわち,物質の物理的・化学的性質とミクロな構造との関係,ミクロな世界での状態変化のダイナミクス,化学反応や合成による物質の変換などについて,理論・実験の両面から教育研究を行います。 このような教育研究分野は,物質と人間環境との調和のとれた発展への基礎となるものであり,上記の人間環境問題を含む幅広く高度な知識を身につけた社会に貢献できる人材を養成するのが本講座の目的です。 このために,基幹化学,機能化学の両化学分野の教員が連携して教育研究を進めます。 | |
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生物環境科学講座
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本講座は,生物をとりまく様々な環境の中で,ヒトを含めた多様な生物個体及びその集団,細胞,生体分子が示す環境応答の機構,相互作用の解明を目指した教育・研究を行います。特に,ヒトを含めた生物の諸活動が環境因子によってどのように調節されるのか,また環境(生態系)をいかにして保全できるのかを中心課題に,基礎から応用に至る幅広い教育分野をカバーします。 そのため,本講座で行われる教育・研究には,生体分子の構造やその生理作用に注目した生体高分子分野,遺伝情報とその発現による構造や機能変化を対象とした生体情報分野,器官や組織が示す多様な生命現象を対象とした生体機能分野,生物個体や集団における行動・生態系を対象とした集団機能分野などが含まれます。 | |
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食物栄養科学講座
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本講座は,食物の栄養性,機能性,安全性,疾病の予防・治療のための栄養学,さらに食行動など広い範囲にわたる現代の食に関する多様な問題を医学,農学,生物学,薬学,工学,生活科学,社会医学を基盤として学際的に研究・教育することを目的とします。 食物栄養科学を,学際的に研究・教育することによって,「食」に関わるミクロな領域からマクロな領域までの専門性を高め,食物栄養分野の研究をリードする研究能力をもつ人材の育成を目指しています。 | |
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環境生活科学講座
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本講座は,人とその近接環境及びそれらの間の関係を教育研究し,人にとって健康・安全・快適で,しかも環境との調和のあるライフスタイルや生活環境の構築及び生活素材の開発に貢献するとともに,この分野で社会に貢献できる人材の養成を目的とします。
本講座における研究の方法論としては,主として自然科学的な手法を用い,人については生化学,生理学,バイオサイエンスなどの方法,また近接環境については化学,物理学,生物学,デザイン学などの方法を駆使し,両者の関係についてはこれらを総合し,さらに健康教育学などを駆使して調和あるライフスタイルや生活環境の構築を考究します。 | |
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【教育理念】 本専攻では,安全で快適な人間生活と健康な人間生活環境の構築,環境に負荷を与えない物質変換システムと機能性材料の創成,生命現象の解明ならびに調和ある生物環境のあり方を目指す教育研究を行います。 このために,食物・化学物質・生活素材の安全で快適な人間生活への応用と,分子レベルや個体レベルでの生体反応の解明やバイオサイエンスの手法に基づく生活習慣病予防など,健康な人間生活環境の構築に寄与できる人材,ナノ分子科学を基盤にした環境に負荷を与えない物質変換システムと機能性材料の創成を図ることができる人材,生物の遺伝子や生理活性物質についての理解と生命現象の解明ならびに他の生物や環境物質との相互作用の解明を通して調和ある生物と環境のあり方を構想できる人材を育成します。
【求める学生像】 本専攻では,人間と近接環境との共生のあり方を自然科学の手法に立脚して追求できる人材の養成を目指しており,以下のような学生を求めます。
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